物価高にあえぐ家計を応援しようと、いわゆる“インフレ手当”を出す企業が増えている。その使い道を取材した。

ケンミン食品が約250人に“インフレ支給”

焼きビーフンで知られる「ケンミン食品」の高村祐輝社長が、従業員一人ひとりに手渡しているのは、“インフレ手当”の明細。

この記事の画像(7枚)

12月9日、物価高に悩まされる従業員の生活を支援する目的で、社員やパート、アルバイト約250人に生活応援一時金を支給した。

ケンミン食品 広報室 田中国男さん:
本人に1万円、それから家族がいる方には家族を対象に1万円を追加で加算。今回は家族の多い方にできるだけ手厚く支給したい。

「もらえるのはありがたい」家族にとっても喜び

入社15年目の社員・岡田康宏さんは、奥さんと子供2人の4人家族。給料やボーナスとは別に4万円が支給された。

4人家族4万円支給 岡田康宏さん:
年末年始はお金がかかる時期なので、もらえるのはありがたい。ちょっとでも家族に還元してぜいたくできたら。

4人家族4万円支給 山添智史さん:
奥さんは外食が喜ぶのでそれで。子供は好きなキャラクターがいるので、キャラクターのおもちゃとか、普段買えないものを買ってあげたい。

ケンミン食品がインフレ手当を支給するのは2022年7月の5万円に続き2回目。

社員の本吉良子さんは「手当が出ることで気持ちも変わる」と話す。

3人家族1万円支給 本吉良子さん:
支給が出ることで心の余裕ができるので、遊びに行く機会が増えたり、あるとやっぱり前向きになりますね。

ーー買ってもらいたいものは?
娘 律絵さん(9):

お買い物するバッグとか、かわいい感じの。

従業員にとっても、家族にとっても嬉しい“インフレ手当”。物価高時代の大きな助けとなることが期待されている。

(「イット!」12月15日放送より)