全国で高級ホテルなどを展開する「星野リゾート」が、大阪・南港に新たなホテルをオープンさせた。元々あったホテル「ハイアットリージェンシー大阪」の中に開業するということたが、どんな仕掛けがあるのか。

■星野リゾートが新戦略 "コラボホテル"とは…

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記者リポート:
こちらハイアットリージェンシーの最上階。高級感あふれるフロアですが、奥に進むとカラフルな空間が広がっています

 実はこのフロア、ハイアットリージェンシー大阪の"中"に、新たに開業する星野リゾート「リゾナーレ大阪」の一部なのだ。

 「リゾナーレ」は星野リゾートが手がけるホテルブランドの1つで、大自然の中で、家族で体験型のイベントを楽しめるのが特徴だ。

 都市部に開業する「リゾナーレ大阪」には、大自然の代わりに「芸術や教育」をテーマにした空間「アトリエ」を用意。芸術の専門家「アトリエリスタ」が、子供たちの遊びと学びをサポートする。

 アトリエにある粘土や積み木などの使い方は自由。遊び方は無限大だ。

■インバウンド復活と大阪万博を見据えた積極投資

 楽しい時間を満喫できるのは、子供だけではない。アトリエと同じフロアにはハイアットが運営する「クラブラウンジ」があり、子供が遊んでいる間、大人はアフタヌーンティーを楽しむことも。

 さらに、客室にもこんな工夫が…

記者リポート:
客室の大きな窓。実は、自由にお絵描きすることができるんです!

 「アトリエルーム デラックス(1泊3万6000円~/1室あたり)」の天井にはネットが張り巡らされていて、部屋全体が遊具のようになっている。

 このホテルでは、レストランや客室サービスはハイアットが、体験プログラムなどは星野リゾートが行う。

 コロナの影響でビジネス利用が減少していたハイアットと、家族層をターゲットにしたリゾナーレが共同運営することで、さらに幅広い層を取り込む狙いだ。

リゾナーレ大阪 福本博隆 総支配人:
大きな客室数を持っているシティホテルの新たな可能性というか、1つのビジネスモデルになるという期待も持っている

 星野リゾートはインバウンドの本格的な回復や大阪・関西万博を見据えて、関西エリアでの積極的な投資を継続していく方針だ。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年12月13日放送)

関西テレビ
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