妻を殺害した疑いで丸山大輔長野県議が逮捕されてから1週間。警察は殺害の時間帯や方法、動機などを追及している。一方、丸山容疑者は現在も否認を続けているという。
逮捕2カ月前「犯人に罰でも当たると…」
長野県議会議員・丸山大輔容疑者:
「(犯人は)罪悪感みたいなのがあるでしょうから早く出てきて。何かどこかで罰でも当たると思いますけど」

逮捕の前、2022年9月のNBSのインタビューにこう答えていた県議の丸山大輔容疑者。
丸山容疑者「当日は長野市の議員会館にいた」
1週間前の11月28日、殺人の疑いで逮捕された。
丸山容疑者は2021年9月29日の午前0時から6時45分の間に、塩尻市の酒蔵兼自宅で妻の希美さん(当時47)の首を絞めて殺害した疑いが持たれている。

丸山容疑者は「当日は県議会があり長野市の議員会館にいた」と説明してきた。

県議会議員・丸山大輔容疑者:
「第一報は上の子から電話があって、慌てて向こう(長野市)を出ましたけど、とにかく急いで帰ろうと」

警察の調べでは…防犯カメラに移動する様子
しかし、警察の調べで丸山容疑者のものとみられる車が、深夜に幹線道路を避けながら自宅周辺まで移動する様子が複数の防犯カメラなどで確認されたという。
また、その車はナンバープレートが曲がった状態だった。こちらは当時、丸山容疑者が乗っていた車。不自然に折り曲げたような跡が残っている。

警察は自宅に戻ったことを機械で読み取られないようにし、当日、議員会館にいたと偽装工作していた可能性があるとみて追及している。
警察がみる事件前後の丸山容疑者の動きは
事件前後の丸山容疑者の動きを警察はこうみている。前日、同僚議員らと飲食をともにした後、深夜に自宅に向け車で議員会館を出発。
未明に自宅で希美さんを殺害し、午前5時ごろに議員会館に戻ってきた可能性があるという。

動機は…女性関係、家業の経営巡りトラブルか
動機は―。
9月のインタビューで妻・希美さんについて次の様に語っていた。

県議会議員・丸山大輔容疑者:
「子どもたちの教育に関してもしっかりしてたし、会社の方も私の分までカバーしてくれた。いろんな場面で存在感が大きかった。本当にみんなから好かれてて良い関係をつくってくれた」

地元住民からも仲の良い夫婦とみられていた2人。
しかし、捜査関係者によると、丸山容疑者は当時、別の女性と交際。その前にも複数の女性と交際していたという。

また、酒造会社は丸山容疑者が県議になってからは希美さんが実質的に支えてきたということだが、経営をめぐっても2人の間で確執があったという。
警察はこうしたトラブルが動機につながった可能性があるとみて調べている。
丸山容疑者「自宅には戻っていない」否認続ける
逮捕から1週間、地元住民は―。

住民:
「青天のへきれき、本当に信じられない」
「イメージが全然変わっちゃってね、びっくりしているだけ」

丸山容疑者は一貫して「自宅には戻っていない」などと否認を続けているという。
(長野放送)