”広電”の愛称で親しまれ、戦前から路面電車を走らせてきた広島電鉄。創業110周年を記念して、3年半ぶりとなる大型イベントが開かれた。テレビ新広島のてっちゃん・野川諭生アナウンサーが現地からリポート!

19トンの車両を手で押す体験も

11月23日、野川アナが広島市中区にある広島電鉄の千田車庫を訪れた。

野川アナ:
今日は「ひろでんの日」ということで、車庫を一般開放したイベントが行われています。こちらで素敵な体験ができるということで、もう、うずうずしています。早速、行ってみましょう!

多くの来場者が集まる「広島電鉄」千田車庫
多くの来場者が集まる「広島電鉄」千田車庫
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広島電鉄の創業110周年を祝う記念イベント「ひろでんの日」。最新車両のグリーンムーバーエイペックスを始め、現役で運行する多種多様な路面電車が展示され、見て、乗って、楽しむことができる。

2022年、千田車庫を開放しての大型イベントは約3年半ぶり。創業110周年ということもあり、路面電車に加えてグループ会社のバスも展示され、気合の入れ方が違う。会場は大盛り上がりだ。

広島電鉄 地域交流事業課・諏訪正浩 課長:
皆さんが楽しんでいただいているのを見て、感謝の気持ちでいっぱいです。広電の110歳の誕生日をみんなでお祝いしたいと思って開催しました

イベントでは、普段は見られない路面電車の整備の様子も見学できる。さらに110周年にちなんだ特別イベント「めざせ110(百獣)の王」は、なんと自らの手で路面電車やバスを押して動かす試みだ。もちろん野川アナも、取材スタッフを引き連れて男性3人で参加。約19トンある路面電車はわずかに動いたものの、最後まで押し切れず…時間切れの笛が鳴った。

野川アナ:
笛の音が悲しいですね

このまま引き下がるわけにはいかない。広電社員の力も借りて、意地でも動かす!

3人でダメなら5人で路面電車を押す
3人でダメなら5人で路面電車を押す

野川アナ:
ああ!動いた、動いた、動いた!

なんとか押し切り、全員が拍手。なかなかできない貴重な体験だった。

絶賛!うますぎる車内アナウンス

さて次は、野川アナが是非やってみたいという体験コーナーへ。それは「車掌体験」。

野川アナ:
私、子どものころは運転手よりも車掌になりたくて。車内アナウンスをするのが夢だったんです

車掌になることが夢だった野川アナ
車掌になることが夢だった野川アナ

車掌体験では、車内アナウンスに加えて、車両のドアの開閉まで体験させてもらえる。野川アナはキレの良い動きで安全確認を行い、そつなく車両のドアを閉めた。

車掌体験で安全確認を行う野川アナ
車掌体験で安全確認を行う野川アナ

広電スタッフ:
では、出発しました。マイクアナウンスをお願いします

野川アナ:
はい!「本日も広電電車をご利用いただきまして、ありがとうございます。この電車は1号線広島駅行きです。これより車掌が車内を回ります。両替などのご要望がありましたらお知らせください」…こんな感じでいいですか?

間の取り方や鼻にかかる声も本職さながらの野川アナ
間の取り方や鼻にかかる声も本職さながらの野川アナ

広電スタッフ:
うますぎます

歴史が刻まれた”記念ヘッドマーク”

現在、広島電鉄では110周年を記念して、ほぼすべての路面電車やバスに記念のヘッドマークをつけて運行している。このマークには熱い思いが込められていた。

広島電鉄 地域交流事業課・諏訪正浩 課長:
記念ヘッドマークは当社の社員がデザインしました。広電らしさ、広島らしさを表現しようといろんな要素を散りばめています。ヘッドマークの中に秘密が隠されているんですけど、分かりますか?

野川アナ:
マークに秘密?時計回りにぐるっと円を描いて最後が最新鋭のエイペックスに…

広島電鉄 地域交流事業課・諏訪正浩 課長:
あ、それが秘密の1つです。尾っぽの方からぐるぐるぐると広島電鉄の歴史が描かれております

ヘッドマークには、広島電鉄の前身の「広島電気軌道」の社紋、その後の「広島瓦斯電軌」の社紋、そして現在の社紋が隠されていた。

創業時の社紋の右には広島らしい”もみじの葉”
創業時の社紋の右には広島らしい”もみじの葉”

時計の針のように時代が流れ、現代を象徴する新しい駅舎「広電宮島口」と最新車両のグリーンムーバーエイペックスのイラストで締めくくられている。まさに110年の歴史が一目で分かるようなデザインだ。

まだ他にも、ヘッドマークへのこだわりが…。

広島電鉄 地域交流事業課・諏訪正浩 課長:
マークを90度回転させたら何かの文字に見えませんか?

ヘッドマークを90度回転させて…緑色の線がヒント
ヘッドマークを90度回転させて…緑色の線がヒント

実はこれ、広電の「ひ」に見えるようにデザインされているという。さらにマークに使われている青と黄色を混ぜると広電のイメージカラー・緑色になることから、この配色になっているのだそう。

広島電鉄 地域交流事業課・諏訪正浩 課長:
これからも安心安全で利用しやすい公共交通を目指していくのはもちろんですが、今日のように街の活性化につながるイベントも行っていきたいです。広島が盛り上がるようなことができればなと思っております

イベント会場には、車両をキャンバスに見立て、来場者からのメッセージを募るコーナーもあった。そこにつづられていたのは、広電への感謝の気持ちがあふれるメッセージばかり。

車両に貼られた来場者からのメッセージ
車両に貼られた来場者からのメッセージ

野川アナも、広島県民として鉄道ファンとしてメッセージを送った。

野川アナが書いたメッセージとは?
野川アナが書いたメッセージとは?

「110年先も広電と共に…野川諭生」

手軽な移動手段として広島県民を支え続けて110年。原爆投下後の戦火も、復興を遂げる街の様子も、カープ初優勝の歓喜も…そのすべてを見届けてきた。歴史を語る大木のようにこれから先もこの地に根を広げ、人々の暮らしを支えてくれるだろう。

(テレビ新広島)