沖縄に大量に漂着した軽石を使った土産物を作って全国でも話題となり、これをきっかけに沖縄での物づくりをスタートさせた企業がある。客室乗務員で「JALふるさと応援隊」の篠山夢奈さんが、砂を使った土産物づくりを手がける鳥取市の企業を取材した。

鳥取砂丘の砂や沖縄の軽石を土産物に

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
鳥取砂丘にやってきました。今回の取材のテーマは、この砂丘の砂です

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訪ねたのは、鳥取市の土産物メーカー、モルタルマジック。

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
こんにちは、砂で作られた商品がたくさんありますね

モルタルマジック・礒江隆司さん:
今まで200種類以上は手がけています

緻密に作りこまれた手のひらサイズのモアイ像に、1970年代のスウェーデンの陶芸家の傑作を再現した、ラクダのフィギュア。鳥取砂丘の砂が材料となっている。国立公園の区域外の砂を許可を取って使用し、独自の固める技術を駆使して作られている。

モルタルマジック・礒江隆司さん:
2万回以上の形成実験を経て完成した技術。砂の質感を残したまま形成できるので、手触りも非常に良い

固めるのは、砂丘の砂にとどまらない。

モルタルマジック・礒江隆司さん:
こちらのシーサーのマグネットは、沖縄の軽石で作られています

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
軽石、初めて触りました。ザラザラした質感ですね

モルタルマジック・礒江隆司さん:
軽石100%で作られてます

沖縄に新たな生産拠点 豊富な素材を現地調達

小笠原諸島にある海底火山が噴火した影響で、沖縄には2021年10月ごろから、大量の軽石が漂着している。漁業や観光に深刻な影響を与えている厄介者の軽石を取り寄せ、独自の固める技術でシーサーのマグネットに生まれ変わらせた。メディアにも多数取り上げられ、これまでに約1万個を販売した。すると、福井県の企業から軽石を使った商品の制作依頼も舞い込んだ。

モルタルマジック・礒江隆司さん:
こちらも軽石です、軽石だけに「ウ」かる石

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
うかる石?! 縁起が良さそう

モルタルマジック・礒江隆司さん:
これからのシーズン受験があるので

軽石で作られたカタカナの「ウ」、その名も「受かる石」合格祈願グッズ。

そして、10月、モルタルマジックは新たなチャレンジに乗り出した。

JALふるさと応援隊・篠山夢奈さん:
これはどこでしょうか?

モルタルマジック・礒江隆司さん:
沖縄に製造拠点を作ることにした。鳥取まで軽石を運んでいたが、コストなどを考えて沖縄で調達して製造することにした

那覇市のビルの一室に、新たな生産拠点を整備。現地での生産をはじめた。これまで、シジミの殻や火山灰など「処分に困る素材」の商品化に取り組んできたモルタルマジック。沖縄には、素材が溢れていると感じ、進出を決めたという。

モルタルマジック・礒江隆司さん:
例えばサトウキビの搾りかすとか、まだまだたくさん資源が眠っていると思うので、今まで続けてきた厄介なもの、捨てられていくものを宝に変えていくことを続けながら、良い商品を作っていければ

鳥取で生まれた技術が沖縄へ。逆転の発想で厄介者を宝に変えるモノづくりは、さらに深みを増していきそうだ。

(TSKさんいん中央テレビ)