自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家が注目したのは、こんなお話。

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「毎日の読み聞かせ、絵本を持ってきていざ読み始めると、横からページをペラリペラリ!もう読んじゃったの?それとも飽きちゃった?」


お気に入りの絵本を選んで、さあ読もう!とページを開くと、なぜか隣から手を伸ばしてページをペラペラめくってくる子どもたち。
まだ読んでる途中なんだけど…もしかして、読み聞かせよりも早いスピードで黙読できちゃったの?それとも早々に飽きちゃった?
読んでいる途中の本のページを“爆速”でめくっちゃう理由について、育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

子どもにとって本は「めくるおもちゃ」かも?

――これはよくある行動?

とてもよく見られる行動だと思います。2歳までのお子さんに多い印象です。


――なぜまだ読んでいないページをめくっちゃうの?

これは大人による絵本の定義が前提になっていることで生まれやすい質問だと思います。

もし、
・絵本は絵を見ながらお話を楽しむものだ
・親が読む内容を子どもは聞くものだ
このように思っていると「なんでめくっちゃうんだろう?」と感じやすくなります。中には、「まだ終わってないのに!」「ちゃんと聞いてる?」とイラッとしてしまう方もいるかもしれません。

しかし、1歳の子にとって絵本は“めくるおもちゃ”かもしれません。パパやママがいつも読み聞かせするときにページをめくっているのを見ていたら、それが面白そうで自分でやりたくなっちゃったということですね。親は読んで聞かせることに気持ちが行っているので気づきませんが、子どもはパパやママの“めくる動作”に釘づけだったりするのです。

子どもの関心事は親の想定とずれていることはよくあるもの。よって「なぜ子どもは絵本のページをどんどんめくってしまうのか」の回答は「それが楽しいから」というのが一番の理由だと思います。

また、3~4歳になってくると、何回も読んでもらっている絵本の“あのページ”に早くたどり着きたいという思いでめくる子もきっといるでしょう。1冊の絵本でも、話の盛り上がりや描かれている絵によって、その子の「お気に入り」は出てくるものなので、それも理由の1つと言えそうです。


――では、子どもがページをどんどんめくっちゃったら、パパママはどうする?元のページに戻って「読み直し」しなくてもいい?

年齢にもよると思いますが、読み手の思いを押しつけないというのは大切だと考えています。読み聞かせたいのは、親の一方的な思いなのかもしれないということですね。
とくに、言葉がまだ理解できていない時期というのは、親の方も読み聞かせを通して言葉を学んでもらいたいと力が入りがちです。すると、おのずと「最初から最後まで読むものだ」とか、「ちゃんとお話を聞くべきだ」のような思いが出やすくなります。

「絵本=読み聞かせる」という頭から離れ、1つのおもちゃとして捉えていけると「今はページをめくるのが楽しいんだね」とか「ならば、ページめくりごっこにしちゃうのもあり?」など、新たな視点が生まれると思います。

赤ちゃん時代であれば、ページをめくるという動作自体が成長の証。「すごいね~」とほめてあげてほしいと思います。もう少し大きくなれば、子どもがめくるスピードに合わせてお話を展開させてしまうのもありだと思います。めくるスピードが速すぎて追いつかないという場合も、そのページのポイントを1文とか、1単語にまとめれば、きっとできるはずです。
もしくは、はじめに「今日はどこから読む?」と聞いてしまうのもいいのではないでしょうか。

読み聞かせを教育の1つと思っていると「決まった順番で読まないと!」という固定概念に縛られてしまいがちですが、実際には読んでもらうのが好きな子もいれば、そうでない子もいます。「好きこそものの上手なれ」ですので、その時の興味を大切にし、「めくりたければめくればいい」と捉え直すのもいい対応だと思います。

子どもたちがまだ読んでいない絵本のページをどんどんめくっちゃうのは、そもそも「本は絵と文章をしっかり読むもの!」「最初から順番にお話を聞くもの!」という前提がないからかも。
「ページをめくること」を楽しんでみたり、お気に入りのシーンだけをいち早く読んでみたりと、子どもたちならではの楽しみ方があるのかもしれない。

そんなときは、「飛ばしちゃったページを読み直そう」と思ったり、「最初から順番に読まなきゃだめだよ」と注意などはしなくてもOK!子どもならではの本の楽しみ方に“便乗”してみるのもいいかもしれない。

あなたのと投稿が漫画になる!エピソード集中

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)

記事 4794 プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。