島根・松江市を拠点に活動する書家、路上詩人こーたさんの個展が松江歴史館で開かれている。コロナ禍を経ての個展に込めた思いは「表現」。そしてSNSをきっかけに新たな世界を広げている。

制作過程も楽しんでもらう“新しいスタイル”

11月11日から松江市の松江歴史館で開催されている、書家路上詩人こーたさんの個展「表現」では、作品と一緒に制作過程の動画が展示されている。

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書家 路上詩人 こーたさん:
筆に色を混ぜてうねりあげることによって、火が燃えているのを表現したくて

展示されている作品、その文字の意味をこーたさんは独特な表現方法で表す。
例えば「流」。青い墨をにじませて傾け、文字の持つ意味を半紙の上にとどめ表現している。

20点の作品は制作動画とともに展示。テーマである「表現」には、その制作過程も含まれている。

書家 路上詩人 こーたさん:
コロナになって活動の場が少なくなってきて。そんな中、生で書く機会がなかった時、動画を閃いてやってみて、制作過程を楽しんでもらう新たなスタイルを見つけた

コロナ禍で打撃…見つけた「新しい表現の場」

こーたさんは相手の顔と名前から得られるインスピレーションで詩を書く路上詩人。イベントが活動の場だった。
しかし、コロナ禍でイベントは半分以下に激減。活動の場も変えざるを得ない中、思いついたのが制作過程の動画配信だった。

その発表の場は、人気の動画配信アプリ「TikTok」。2021年に配信を始めると約1カ月で再生回数が100万回を超え、その後、別の動画では500万回も記録。フォロワーは5万人を超えている。

特に人気アニメにちなんだ作品の制作動画をアップしたところ、中・高生を中心に反響が大きかったという。

書家 路上詩人 こーたさん:
「書」を使って若い子たちに楽しんでもらえれば良いと思っていて、その結果、すごく若い子が楽しんでくれている。まだまだ「書」の可能性はあると感じました

個展の来場者:
発想がすごいと思った

そして動画配信をきっかけに、SNSを通じ企業や個人から書の注文が増え始め、イベントが中心だった活動の形はコロナ禍で大きく変化しようとしている。

書家 路上詩人 こーたさん:
字として作品を求めていただける機会が増えたので、書を楽しんでもらえる形を作り上げてきたところが変わってきたと思う

筆を使い、SNSを武器にコロナを乗り越えて、新しい書の世界を広げ続ける。

(TSKさんいん中央テレビ)

記事 595 TSKさんいん中央テレビ

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