島根・益田市の石見空港で、柴犬のルーツとされる石州犬の血統を受け継ぐ「石州柴犬」が、空港に降り立った搭乗客を出迎えた。
小さな柴犬たちに、地域活性化の大きな期待が託されている。
ぴんと立った耳に、くるりと巻いたしっぽ…。愛くるしい表情の「柴犬」。長年、日本の風土に育まれてきた。

その柴犬が18日、益田市の石見空港に約20匹が集合した。
知られざる“柴犬のルーツ”石州柴犬をPR
原田笑アナウンサー:
到着出口前にずらりと並んだ柴犬たち。これから、この柴犬たちには重要な役割が待っています

その役割とは…空港に降り立った搭乗客のお出迎え。

石見空港ターミナルビル・西松基さん:
元祖柴犬が、益田の出身ということを広めたい
いまや約60万匹いるとされる柴犬。その多くは、益田市美都町で育った石州犬「石号」に行きつく。

地元以外ではあまり知られていない「柴犬のルーツ = 益田市」をPRしようと、今回このユニークなおもてなしが企画された。
原田笑アナウンサー:
今、続々と乗客の皆さんが降り立って来ました

思いがけないお出迎えに、ちょっと驚いた様子。
しかし写真を撮ったり、触れ合ったりしながら、柴犬たちのかわいさにすっかり魅了された。

搭乗客:
すごくかわいかったです。びっくりしました。こんなに柴犬が揃っていることがないので。癒されます。長旅の疲れが吹き飛びます。きゅんきゅんします
石州柴犬を「看板犬」に…知名度アップに期待
この企画に協力したのは、県西部や山口県の石州柴犬の愛好家。「益田柴犬育成会」を新たに立ち上げ、石州柴犬のかわいさ、魅力を広く伝えていくことにした。

今後もメンバーが協力し、月2回、石見空港で乗客の出迎え役を務める。
益田柴犬育成会・柳尾敦男会長:
秋田犬によるお迎えをしている能代空港に負けないように、益田が柴犬で全国に名を馳せるようになればいいと思う

石見空港ターミナルビル・西松基さん:
ゆくゆくは、空港の利用促進や益田の知名度アップにつながれば
石州柴犬を地域の「看板犬」に!

柴犬たちの小さな体に、大きな期待が託される。
(TSKさんいん中央テレビ)