富山テレビ・矢野美沙アナウンサーが、秋から冬へ季節の移り変わりを感じる富山県の東部、魚津市の「大平山(おおだいらやま)」で日帰り登山の魅力を発見してきた。
初心者でも安心して登れる「大平山」 紅葉が出迎え
案内は、富山県警山岳警備隊の元隊長で、登山愛好家グループ「山凱会」の谷口凱夫さんだ。
矢野美沙アナウンサー:
谷口さん、おはようございます。きょうはどんな特徴がある山でしょうか?
山凱会 谷口凱夫さん:
特徴はないんですけど…(笑)毛勝三山の「猫又山」からずっと続いてきた(尾根の)末端の山で、素人でも足の弱い者でも、安心して登れる

矢野美沙アナウンサー:
登山道はしっかり?
山凱会 谷口凱夫さん:
登山道はしっかり(整備されている)、物足りない人は(南隣にある)「濁谷山」まで行けば立派な山行になります。天気も良いし、ゆっくり楽しんでください
矢野美沙アナウンサー:
きょうもよろしくお願いします!
魚津市の大平山(標高1,084.9メートル)。山頂周辺の地形が平らなことから、その名が付いたと言われている。

片貝川上流に向かい、魚津市の東蔵地区から林道に入ると、標高750メートルの峠に登山口がある。山頂までは、1時間半ほどだ。

登山口に至る林道沿いは、紅葉の真っ盛り。ブナやカエデなど色とりどりに染まった木々が出迎えてくれる。

ここで、クマよけの鐘を鳴らす矢野アナウンサー。

矢野美沙アナウンサー:
秋の森にお邪魔します!
落ち葉の絨毯の先でキノコ狩りを満喫…コツは“キノコ目”!?
矢野美沙アナウンサー:
おお~、足元フカフカです。落ち葉のじゅうたんですね!紅葉はだいぶピークを過ぎているんですけど、きょうは足元で秋を感じています
登山道に入ると、紅葉のピークは過ぎ、晩秋の森が広がっていた。
矢野美沙アナウンサー:
あれ?皆さん…クリタケ!? この木の裏側ですか…わ~すごい!びっしり、ぎっしり(キノコが)生えていますね

クリやナラ、クヌギなど広葉樹の切り株や倒木に生えている「クリタケ」を見つけた。

山凱会 谷口凱夫さん:
(キノコを見つけるには)“キノコ目”にならないと

矢野美沙アナウンサー:
キノコ目になるには、どうしたらいいんですか?
山凱会 谷口凱夫さん:
枯れ木で倒れているものがないか、腐った根元を見るとキノコがある
キノコを見つけるには、まず枯れ木を探していく。谷口さんいわく、「キノコ目」という独特の視線が必要なようだ。
晩秋の森の中、標高1,000メートル余りの山頂を目指す。

矢野美沙アナウンサー:
だいぶ登り切ったかな…。そんなに急登ではないんですが、じわじわと足にくるような登りが続いています
山頂で食べる「山ごはん」…キムチ鍋スペシャル

矢野美沙アナウンサー:
ここが大平山の三角点!三等三角点ですかね。こんなところでポツンと登山者を待っているんですかね
地図を作る基準になる三角点と、山で実際に一番高い山頂は別の所にある。
そして、大平山のピーク、標高1,084.9メートル、山頂に着いた。

矢野美沙アナウンサー:
向かいの山がきれいに見えます。あっ!剱だ!なんだかここから見る剱岳は、ちょっと柔らかい、優しい表情してますね

さあ、山歩きのもうひとつの楽しみ、お昼の時間! この日の、「山ごはん」は…。

矢野美沙アナウンサー:
ああ~、お肉の塊…

山凱会 谷口凱夫さん:
キムチ鍋スペシャルです
矢野美沙アナウンサー:
うわー、いい匂い! いただきまーす…。うーん! しみる!

秋から冬へ。季節の移り変わりを感じる山歩き。

まもなく里山も、長い冬の眠りにつく。
(富山テレビ)