鳥取市で13日、弥生文化に触れ合うイベントが開かれ、あの「そっくりさん」が再び集結した。「弥生人」をきっかけに鳥取県のファンを増やしたい。イベントにはそんな期待も込められていた。
東京や大阪からも参加者が
13日、鳥取市青谷町で開かれた「青谷かみじちフェスタ」。史跡公園として整備が進む青谷上寺地遺跡を広く知ってもらおうと開催された。

イベントの目玉は「青谷弥生人」のそっくりさんたちの再集結。5月に選ばれた10人のそっくりさん「あおやかみじろう」たちが県の内外から集まり、イベントを盛り上げた。

吉田昌弘さんは、大阪から駆け付けた。

吉田昌弘さん:
みなさん!われわれ弥生人そっくりさんと一緒に、弥生人になりきって、弥生の祭りを満喫しましょう!
会場には、勾玉作りの体験や弥生時代にちなんだカレーなど食のブースなどが並び、来場した人たちが弥生文化に触れ合った。

来場者:
(弥生人の服は)ちくちくしてる。弥生人の服を着ているからなりきった気分がする
来場者:
カレー食べた。おいしかった!
ブースのなかには、弥生人をほうふつとさせる顔立ちの男性が…。

青柳純二さん:
イノシシのだしがでてます
2021年、弥生人のそっくりさん10名のうちの1人に選ばれた青柳純二さんは、東京から参加した。都内のイベントなどでキッチンカーを営業していて、今回、はるばる鳥取まで出張してきた。

青柳純二さん:
きょうをきっかけに鳥取県でのキッチンカーの出店や、鳥取県の方が協力的なので、鳥取でのビジネス、商売や移住もできればおもしろいかなと考えてます

弥生人のそっくりさんがきっかけで、新たなビジネスだけでなく、鳥取への移住も見据えている。県もこうした意外なつながりを、鳥取と関わりを持ち、活性化にも一役買う「関係人口」の増加にと期待をよせる。

鳥取県青谷かみじち史跡公園準備室・下江健太係長:
遺跡も鳥取県の一つの魅力、地域の宝としてそれを評価していただき、県外の方の鳥取県への来県につなげるのも狙い

全国から話題を集めた「青谷弥生人」。歴史的な価値だけでなく、鳥取県のファンづくり、地域の活性化にも一役買いそうだ。
(TSKさんいん中央テレビ)