飛行機から撮影した風景写真が美しいと、Twitterで話題となっている。それが「飛行機から撮った富士山がまるで水墨画」とのコメントと共に投稿された、こちらの1枚の画像だ。

コメントにもあるように飛行機の機内から撮影していることから、見上げるのではなく富士山とほぼ同じ高さとなり、雲海や眼下には尾根などが見事に収まった構図になっている。全体的に淡い色合いも美しく、たしかに写真ではなく水墨画のように見える。
撮影したのは、副業で写真家をしている投稿者の「mame」(@daizphoto)さん。Twitterでは「本当に水墨画みたいでかっこいいです!!」「掛け軸にしたいですね」など称賛の声があり、約3万件のいいねがつくなど、話題となっている。(11月29日時点)
こんなに綺麗な雲海で撮影できたのは初めて
思わず日本画と勘違いしてしまうほど、美しい富士山の写真だ。どのような点に気をつけて撮影したのだろうか?また、上手に撮影するコツも気になる。mameさんに話を伺った。
ーー撮影したときの状況を教えて
飛行機は10分くらいで通り過ぎてしまったと思います。20~30枚ほど撮影しました。こんなに綺麗な雲海で撮影できたのは初めてでした。まれな気象条件や航路が重なったのだと思います。
ーーなぜ富士山を撮影しようと思った?
富士山は独立峰であり、稜線の美しさにはいつも魅了されています。日本の美の象徴としていつも狙っている被写体です。
ーー撮影しているときに気をつけたことは?
条件が良すぎて夢中で撮りました。構図をミスしないようにとか、反射が入らないように気を遣いました。

富士山の近くを通る航路を調べるのが一番のコツ
ーー上手に撮影するコツを教えて
早朝便で富士山の近くを通る航路を調べることが一番のコツです。飛行機の翼を入れたくない場合は前か後ろの方の座席がおすすめです。撮影に使った機材はCanon R5、Tamron 24-70mmです。
ーー作品の出来についてどう思う?
狙いよりも綺麗だったので100点満点中、120点です。反響があってとても嬉しいです。
ーー写真に興味を持ったきっかけは?
SNSで綺麗な写真を見て自分も撮ってみたいと思って始めました。大学でもレンズの研究をしていたので、すぐに沼にハマってしまいました。
飛行機から撮った富士山がまるで水墨画。 pic.twitter.com/zJV1PacqHM
— 𝗺𝗮𝗺𝗲 (@daizphoto) October 28, 2022
水墨画ような色合いは偶然だったようだが、富士山の近くを通る航路を調べたことが功を奏し、見事な構図で撮ることができたのだろう。mameさんは他にも多くの写真をTwitterに投稿しているので気になる人はチェックしてほしい。