先月、日本を訪れた外国人の数が、およそ49万人にのぼり、去年の同じ月のおよそ22倍になったことが分かった。
観光庁が、さきほど発表した、先月の訪日外国人旅行者数は、推計値で49万8600人だった。去年10月の2万2113人と比べて、およそ22倍も増えたことになる。
先月11日に、海外からの個人旅行の受け入れが再開されるなど、水際対策が大幅に緩和されたことが主な要因。入国者数の国別では、韓国やアメリカなどが多くなっている。
一方、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の同じ月には、249万人余りの外国人が、日本を訪れていて、それと比較すると、依然、2割程度にとどまっている。コロナ禍前の水準に戻るには、まだ時間がかかりそうだ。
しかし、観光庁によると、1日当たりの外国人旅行者の数で比較すると、先月1日~10日がおよそ2000人。水際対策が緩和された先月11日~31日が1万3000人と、およそ7倍に増加。
さらに、今月1~7日は、1日当たりおよそ2万人の外国人が日本を訪れているという。緩和前に比べて、およそ11倍にのぼり、確実に増加傾向にあるとのこと。観光庁の和田長官は、きょうの定例会見で、「水際対策の緩和と円安の効果が相まって、(外国人旅行者が)増えている」との見解を示した。