11月3日、花火大会が開かれる新潟まつり。多くの人が集まることを想定し、韓国・ソウルの繁華街で発生した雑踏での転倒事故を受け、対策が強化された。

3年ぶりの花火大会で注意呼びかけ

新型コロナウイルスの影響で中止・延期となっていた新潟まつりの花火大会が11月3日、3年ぶりに開催された。例年、県内外から約50万人以上が訪れるなど人気の花火大会だが、注意したいのが転倒事故。

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新潟署 中島陵 地域官:
日没後は特に足元が見えづらくなる。多くの観覧者が1か所に集中すると、転倒などの危険性も高まる

10月29日に韓国・ソウルの繁華街で150人以上が死亡した事故は、現場となった狭い坂道に多くの人が密集し、転倒したことが原因で発生。県内でも過去には神社で124人が死亡する転倒事故が起きている。

記者リポート:
やすらぎ堤につながる道の多くは、スロープで坂道となっています。実行委員会では、こうした坂道で立ち止まって花火を見学しないよう呼びかけています

やすらぎ堤につながるスロープ
やすらぎ堤につながるスロープ

韓国の死亡事故を受け、新潟まつり実行委員会も緊急会議を開き、花火の見物人が橋の上や坂道などで立ち止まらないよう現場などで呼びかけることを確認した。

新潟まつり実行委員会 関川丈彦さん:
段差もあって暗くなってくると、ライトはついているにしても、やっぱり危険。転倒事故がないように階段は全て封鎖し、スロープを使ってやすらぎ堤に入っていただく

階段は全て通行禁止にするなど、転倒事故の防止へ万全を期す考えだ。

また、今年は花火の打ち上げ場所を3カ所に分け、時間も短縮するなど、感染症対策を講じていることが混雑の緩和にもつながるとみられている。

新潟まつり実行委員会 関川丈彦さん:
3年ぶりの花火ということで、連日お問い合わせもいただいている。その分、期待値も高いと思っている。雑踏事故等々がないように、現場の警備員・係員の指示に従って、安心安全な花火を楽しめるようご協力いただければ

新潟まつり実行委員会 関川丈彦さん
新潟まつり実行委員会 関川丈彦さん

花火は、11月3日午後6時半に打ち上げられた。

(NST新潟総合テレビ)

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NST新潟総合テレビ
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