ライバル候補になりすまし、旧統一教会との関係を訴える偽のビラを配布した福岡市議会の女性市議。10月28日、辞職届を提出し、会見で謝罪した。
一連の経緯を説明するため、福岡市役所で午後3時から開くとされた記者会見。堀本和歌子市議は予定時刻に4分ほど遅刻して会場に姿を見せた。
走ってきたのか、息切れをしている様子。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
ハァ…ハァ…ハァ…すみません。少々お待ちください…
自身で偽ビラ作成配布したと認める
会見では辞職届を提出したことを明かすと共に、一連の行為を謝罪した。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
この件について、私自身で、そのチラシを作成、そしてポスティングをしたことに間違いはございません。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
多大なるご迷惑をおかけして、おわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
事実だけを書けば、名誉毀損にならないのかなとか、結構そういう、ちょっと本当に……浅はかな気持ちだったんですね。
防犯カメラが捉えた偽ビラ配りの瞬間
2022年8月、問題のシーンを捉えた防犯カメラ映像には、帽子を目深にかぶり、黒い長袖の服を着て、福岡市博多区の集合住宅のポストにビラを投函する様子が写っていた。
ビラは参政党に所属する新開裕司氏のものを装って配られた。
被害にあった新開氏は警察に告発。堀本市議は私文書偽造の疑いで警察から任意の事情聴取を受けた。
なぜ「なりすまし偽ビラ」を作成したのか
会見で堀本市議は、新開氏になりすまして、「旧統一教会との親密な関係」を訴えた理由について、次のように説明した。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
市民に真相を知っていただきたいというだけで、当該男性（新開氏）をおとしめるつもりとかでもなく、そういうことをしてしまいました。ですが、発行元を「堀本和歌子」とか、自分の名前にしなかったこともありますし、私が（新開氏を）批判していると、やっぱり、そのとき思われるのを恐れてしまったんですね。
新開氏は2023年春の市議選で、同じ博多区から出馬を検討しているライバル候補。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
決して「陥れたい」とか、そういった気持ちは本当にございませんでした。変な正義感に突っ走ってしまったところもありまして、そしてチラシには私の名前も載っておりませんので、やはり後ろめたい気持ちはございまして…。
福岡市議会・堀本和歌子市議：
本当に申し訳ないという気持ちで、いまは本当にいっぱいでございます。
堀本市議は今後の政治活動について、「今はまだ考えていない」としている。
（イット！ 10月28日放送より）
