朝晩が冷え込む季節がやってきた。この時期、急に身近になるのがサツマイモ。スーパーで手に入る手軽さでブームを呼ぶ中、「密のような甘さ」の北海道産ブランドイモも登場!昔から"秋の定番"だったサツマイモが、改めて注目されている。

新崎 真倫 記者:
香ばしい甘い香りが…。最近ではスーパーで、このように売られている焼き芋。実はこれがサツマイモ消費を大きく変えているというんです

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スーパーで手軽に"焼き芋" 

昔は移動販売車が独特の音で知らせてくれた「焼き芋」。
その焼き芋を身近にしたのが、スーパーなどの店頭でよく目にするようになった「電気式焼き芋機」。思わず手が伸びてしまうという方も多いのでは。

札幌市北区のスーパー「北海市場 屯田店」では、4年前のオープン当初から野菜コーナーに設置。季節を問わず人気を集めているという。

北海市場 斉藤 亮彦さん:
秋口から寒くなってきたら焼き芋の季節だったが、最近は年中販売している。扱う品種は3~4種類が一般的だったが、焼き芋ブームになってからは倍近い6~7種類に増えてきている

実は、札幌市はサツマイモの消費が多い地域。

総務省の家計調査によると、サツマイモの購入数量は全国第3位。最近では農協が栽培方法を指導するなどして、北海道各地でサツマイモの生産を増やす取り組みが進んでいる。

「どこにもない味」北海道の"ブランドイモ"

恵庭市内で営業している、キッチンカーの焼き芋専門店「imoimo」。北海道産のサツマイモを使っている。

中でも注目なのが、北海道空知地方の由仁町や栗山町のブランド芋「由栗(ゆっくり)いも」だ。

imoimo 大塚 悠也さん:
由仁町と栗山町のサツマイモを食べたとき、どこにもない味だったので、そこにひかれて由栗いもを使っている

オーブンでじっくり焼いて、甘みを引き出している。
「由栗いも」は皮が薄いため、こまめにひっくり返すなど手間がかかるという。

新崎 真倫 記者:
ねっとり蜜のような甘さがありながら、焼き芋らしいホクホク感があります

「由栗いも」を使った大人気メニューが「焼き芋アイス」。
焼き芋丸ごと一本にバニラアイスを乗せた、何ともぜいたくなスイーツだ。熱々のイモと冷たいアイスの組み合わせがたまらない。

imoimo 大塚 悠也さん:
北海道産のサツマイモが全国に広がるように、宣伝部隊として頑張っていきたい

アツアツのイモがアイスと…"サツマイモスイーツ"が進化

ほかにも新感覚のサツマイモスイーツがめじろ押し。
7月にオープンした札幌市北区の大学芋専門店「おいもさん」。季節によって使うサツマイモの種類を変えている。

今の時期は上品な甘さとホクホク食感が特徴の「紅あずま」。

おいもさん 関口 聡さん:
その時期にあったサツマイモの甘さを引き出すよう、揚げる温度を変えたり、タレの味を変えたりしている。今の時期は新芋なので、ネットリはしていないがホクホク感を楽しめる。今年の『紅あずま』は甘みもあっておいしい

10月から11月にかけては新芋ならではの食感が楽しめるということだ。揚げたてのサツマイモに、手作りのタレをたっぷりとからめる。

利用客:
イモも甘いし、蜜も甘い

利用客:
焼き芋が好き。大学芋がカップに入っていて、これもおいしい

オリジナルのスイーツも。
濃厚な焼き芋ペーストに大学芋のタレを入れた「焼きいもシェイク」。熱々の大学芋にバニラアイスをトッピングした「大学芋onアイス」。

サツマイモはもはや秋の味覚ではなく、一年を通した定番スイーツになりつつある。

(uhb北海道文化放送)

北海道文化放送
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