高知を代表する観光名所「桂浜」が生まれ変わった。2022年4月から改修工事を進めていた桂浜公園に、レストランやカフェが誕生。地元の人も楽しめる憩いの場となっている。

約40年ぶりのリニューアル 生まれ変わる桂浜公園

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桂浜公園の商業エリアが、約40年ぶりにリニューアルした。10月22日、桂浜「海のテラス」として一部がプレオープン。関係者を集めた記念式典が行われた。

高知市・岡﨑誠也 市長:
これから春の(高知が舞台の朝ドラ)「らんまん」の放送開始に向けて、観光業界も精力的に動くと思います。全国のプロモーションもやっていきますので、その中で一つの大きな拠点に桂浜がなります

以前の商業エリアと比べると、エリアの中央には大きな屋根が設置され、明るい雰囲気に生まれ変わった。

大きな屋根が設置され、地元の人の憩いの場に
大きな屋根が設置され、地元の人の憩いの場に

リニューアルは、2022年度から指定管理者となった高知市の「はりま家」が、総事業費5億5000万円をかけて進めてきた。コンサートができるステージのほか、テナントには7店舗が入る予定だ。24日はこのうち、土産物店や飲食店、5店舗がオープンした。

高知グルメに舌鼓 運ぶのは最新鋭のネコ型ロボットにゃん

高知ならではの料理を楽しめるレストラン
高知ならではの料理を楽しめるレストラン

明るく広々とした2階建てのレストラン「桂浜美食館 神」では、土佐あかうしのハンバーグや、中土佐町久礼直送のカツオを使ったタタキといった、高知ならではのメニュー42品を提供している。

初日から「猫の手も借りたい」ほど多くの人でにぎわったこの店では、最新鋭のシステムが導入されている。

ネコロボット:
ご注文のお料理を持ってきましたにゃん

料理を運んできたのは、高知市内の店では初めて導入されたネコ型の配膳ロボット「ベラボット」。40kgまで運ぶことができ、カメラや赤外線センサーで障害物を回避するすぐれものだ。

ロボットが運んでくれた「土佐あかうしの藁焼きタタキ丼」。そのお味は…。

うま味たっぷり、土佐あかうしのタタキ
うま味たっぷり、土佐あかうしのタタキ

正木麻由アナウンサー:
藁焼きの藁の香りがしっかりと感じられます。土佐あかうしの甘味が出てきておいしい

桂浜美食館 神・諏訪みこのさん:
配膳するときもそうですし、片付けするときも役に立つ。ロボットを見ていただいて「何これ?」とか、待ち時間も楽しく待つことができるんじゃないかなと思っていて。ありがたいです

選ぶのも大変!? カフェや土産物店も充実

そのほか公園内には、津野町のアンテナショップ「マンテンノホシ」のカフェがあり、ほうじ茶を使った団子やソフトクリームを味わうことができる。

700種類もの品が並ぶ土産物店
700種類もの品が並ぶ土産物店

土産物店は、県内の酒蔵から集めた地酒が並ぶ「スーベニアショップブーツ」と、お菓子をはじめとする土産物を約700種類取りそろえ、若い世代をターゲットにした「シップスマーケット」の2店舗がある。

広島から来た人:
すごく魅力的なものがいっぱいで、選ぶのに苦戦しました。以前とすごく変わってます。桂浜寄って帰らないんじゃないかなというくらい…嘘ですけど(笑)。ちゃんと寄って帰ります。あそこがメインなんでね

運営する「はりま家」は、2023年度の公園の入場者を、これまでより10万人多い年間80万人と見込んでいて、県外だけでなく県内の人にも楽しんでほしいと話す。

はりま家 桂浜公園管理部・溝渕博巳 支配人:
県内の方には、ほとんど桂浜に来たことが何年もないとか、何カ月もないとかいうお客さんもいらっしゃいます。ハードはできましたので、これからソフト、魂を入れていくようにしてまいります

桂浜「海のテラス」は、高知の歴史を紹介するミュージアムも整備され、2023年3月にグランドオープンする予定だ。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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