拉致被害者・横田めぐみさんの同級生が10月15日、めぐみさんとの再会を願ってチャリティーコンサートを開催。今回、初めて曽我ひとみさんも参加し、めぐみさんと招待所で過ごした当時の様子を語った。

コンサートは12回目に… めぐみさんとの再会願う同級生

新潟市中央区で行われたチャリティーコンサート
新潟市中央区で行われたチャリティーコンサート
この記事の画像(10枚)

横田めぐみさんの同級生 池田正樹さん:
「お帰りなさいコンサート」にしたいけど、なかなか進まなくて地団駄を踏んでいる

横田めぐみさんの同級生 吉田直矢さん:
同じコンサートを12回も繰り返している。こういうコンサートをやっていること自体が間違っていると思う

「開催が続いていること自体、間違っている」

大きな矛盾を抱えながら、新潟市中央区で2022年も開かれた同級生によるチャリティーコンサート。今回初めて、拉致被害者の曽我ひとみさんが参加した。

拉致被害者 曽我ひとみさん
拉致被害者 曽我ひとみさん

曽我ひとみさん:
この写真を見ると、ハッとする。招待所の中で撮られた写真だということがすぐに分かる

北朝鮮が日本に提出しためぐみさんの写真。拉致直後に撮影されたとみられる寄居中学校の制服を着たこの写真を、曽我さんは「招待所での撮影である」と言い切った。

拉致被害者 横田めぐみさん
拉致被害者 横田めぐみさん

招待所で7~8カ月ほどめぐみさんと生活したという曽我さん。

曽我ひとみさん:
初めて、めぐみさんと会った日のことは、今でもはっきり覚えている。本当に笑顔がとてもすてきだった。そのあと部屋に上がって、この写真と似たようなソファーに座って、サイダーを飲んだ覚えがある

そのほか、当時の暮らしでは珍しかったアイスクリームを2人で夢中になって食べたことも語られた。北朝鮮での生活の様子を聞き、めぐみさんの親友・真保恵美子さんは…

横田めぐみさんの同級生 真保恵美子さん:
話を聞いていて、本当に自分と一緒にいためぐみさんのままだなと思った。曽我さんとそういう時間が持てていたことに感謝している

一方、めぐみさんの母・早紀江さんも電話で思いを語った。

横田めぐみさんの母・早紀江さん:
「あと一歩、あと一歩」という思いを新たにして、老骨に鞭を打って「もうちょっと若くなりたい。もう少し若返っていきたい」というつもりだけはあって、頑張っている

めぐみさんの母・横田早紀江さんも電話で参加
めぐみさんの母・横田早紀江さんも電話で参加

日本政府が解決への具体的な道筋を示せないまま、早紀江さんは86歳に、めぐみさんは58歳になった。

横田めぐみさんの同級生 吉田直矢さん:
僕たちの絆はめぐみさんを帰ってくるまで持ち続けて、静かに迎え入れてあげたい。それで今まで奪われた時間を取り戻してあげたい

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。