東京都心は11月中旬並みの寒さで、早くも暖房を使っているところも。専門家は、急激な気温の変化に“寒暖差疲労”が増えているという。

例年にはない寒暖差対策

10月18日朝の東京都心。午前8時の気温は16.1度と、11月中旬並みの寒さになった。駅から職場へ向かう人は、ダウンジャケットやコートを着ている人が目立っていた。

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街の人に話を聞くと、「今日はすごい寒い。昨日より全然寒い」と話していた。

10月16日午後1時は24.6度と汗ばむ気温だったが、10月18日は17.1度と、その差は7度以上。

都内にある幼稚園では、例年にない寒暖差の対策がとられていた。

れいがん寺幼稚園・太田悦代先生:
10月に入って、寒暖の差。暑いときは暑い、寒いときは寒いので、寒い時には(暖房を)つけている

園で10月に暖房を使うことは異例。
保護者は「脱ぎ剥ぎがしやすい洋服にしている」「寒いときに体を冷やさないように、首元が寒くならないように」と、子どもたちの服装に気をつけていた。
それでも、体調を崩して欠席する園児が毎日続いているという。

夏の疲れと寒暖差で体調不良を…

最近は、急激な気温の変化で自律神経の働きが乱れ、体が疲れてしまう「寒暖差疲労」を訴える人が増えている。

埼玉・熊谷市にある埼玉慈恵病院で、70代の女性は疲れがとれないと話していた。

女性:
ちょっとやる気がない、だるくなっちゃう、ちょっと疲れちゃったかなみたいな

女性は、採血などして検査したが異常はなく、「寒暖差疲労」と診断された。

埼玉慈恵病院・藤永 剛副院長:
(夏の)疲れが秋になって出てくるので、それプラス寒暖差が加わって、体調不良を起こす人、いわゆる「寒暖差疲労」の方が増えているかと思う

東京都心では10月21日から気温が上昇し、10月22日は最高気温が夏日に迫る暑さと、気温が激しく変化する。体調管理に注意が必要だ。

(「イット!」10月18日放送より)