電気やガスに食品など、生活のあらゆる場面で続く値上げ。そんな中、じわじわと人気が集まっているのがリサイクルショップ。買うもよし、売るもよしの“お得な活用術”を取材した。
相次ぐ値上げに品薄 中古家電が選択肢に
北海道札幌市豊平区のリサイクルショップ。洗濯機や冷蔵庫など、いわゆる白物家電が主力商品だ。
この記事の画像(10枚)ワンスタイル 道佛雄飛社長:
売れ行きは好調。冷蔵庫・洗濯機は3~4割売り上げが伸びている
いま中古家電に客が殺到している。その理由は。
ワンスタイル 道佛雄飛社長:
物価が上がってきていて、新品の値段が上がってしまったり、社会情勢もあり在庫不足で(新品の)商品がない
円安やウクライナ問題による物価の高騰、そしてコロナ禍による部品生産の遅れなどで商品が不足しているのが原因だ。
2年前の洗濯機が半額以下に 入荷直後に売れる商品も
ワンスタイル 道佛雄飛社長:
例えばこちらのドラム式洗濯機。2年前の商品です。新品で23万円前後で発売されていたが、9万8000円。ドラム式洗濯機は入荷した日に売れることもかなり多い
3年前の冷蔵庫は、当時、新品で約28万円だったものが約半額の14万8000円だ。
最新型のモデルほど売れやすいという。
客:
冷蔵庫と洗濯機を見に来ている。安くていろいろ選べてお得感がある
エアコンは前年比3倍も 「売れるかな?」買取急増
そして、夏にこれまでにないほど売れたという商品が…。
ワンスタイル 道佛雄飛社長:
売り上げが、前年比3倍の商品がエアコン。最近灯油の値段も上がり、暖房費も上がってきている。夏はもちろん冬を見越して購入してしまおうと、エアコンも暖房の1つとして考える方も多い
売れに売れている中古家電だが、在庫は潤沢にあるといいう。
ワンスタイル 道佛雄飛社長:
買い取りの件数も非常に増えている。いらなくなったら捨てるより「売れるかな?」という傾向がある。給料が上がらず物価が上がる中、お金をどうやりくりするか
こちらの店では在庫を多く確保するため、客からの中古家電を以前の1割増しの価格で買い取っている。
買うもよし、売るもよし。値上げ時代にリサイクルショップを上手に活用してみてはいかがだろうか。
(uhb北海道文化放送)