安倍元首相の率いた自民党最大派閥の安倍派は19日午後、東京都内のホテルで安倍氏の死去後初めて研修会を開催し、27日に行われる安倍元首相の国葬に向け、派閥の結束を確認した。
19日に都内のホテルで行われた研修会では、冒頭に安倍氏が挨拶する様子が映像で流され、黙祷が捧げられた。
安倍派の会長代理を務める塩谷元文科相は安倍氏の国葬について「長年、在位最長の中で大変な功績を残した偉大な政治家の死を悼むということで粛々と行って頂くことを切に望む」と述べた。
その上で「安倍氏が取り組んだ政策課題、遺志をしっかり継いで、結果を出していくことが大きな目的だ。そのためにも、皆さんの協力、結束をして頂きたい」と述べ、安倍派の結束を訴えた。

また、旧統一協会との関係を巡る問題について「何が問題なのか、反社会的とはどういうことなのかを明らかにして、断絶をしなければならない」とした上で、「被害者の救済について議論することが必要だ」と強調した。
一方、参議院安倍派の会長を務める世耕参院幹事長は「安倍元首相が何をやってきて、そしてこれから更に何をやろうとしていたのかについて、しっかりと勉強を深めて、27日の国葬にその思いをみんなで胸の中にしまいながら臨んでいきたい」と強調した。安倍派の研修会が開催されるのは2019年以来3年ぶり。