大手通信事業者の通信障害が相次ぐ中、総務省はきのう、NTT西日本に異例の立ち入り検査を行った。
NTT西日本では8月25日の通信障害で、約6時間にわたり回線がつながらないなどの状況が続いた。
総務省では、原因が重要設備の故障だったことや、利用者への周知が遅れたことなどを重く見て、電気通信事業法に基づく立ち入り検査を行い、事故の際の状況や対応などを確認した。
この1年で相次いでいる各社の通信障害の中では初の立ち入り検査で、極めて異例の対応となるが、総務省では、大阪に本社を持つNTT西日本側との緊密な連携の必要性なども加味したもので、影響の大きさなどとは直接関係しないとしている。
今回の障害も法律上の「重大な事故」にあたるものとみられ、総務省ではNTT側からの月内の報告を待って、対応の検討に入ることにしている。
