8月に行われた夏の甲子園。禁煙の観客席で加熱式たばこを吸っている男性がいる。熊本県議会の井手順雄議員(63)だ。この行為の波紋が広がっている。

甲子園で県議が喫煙 注意受けるも…

8月18日、夏の甲子園の準々決勝で、母校の応援中に禁煙の観客席で喫煙した井手県議。そのすぐ前を野球部員とみられるユニフォーム姿の生徒たちが歩いていく様子も。

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井手県議の近くの生徒が気分の不良を訴えた。そのため、学校関係者が複数回注意したが、応じなかったという。

学校関係者は「生徒が頑張っている中で、このようなことが起きて残念。大人としてルールを守ってもらいたかった」と話している。

井手県議は現在6期目で、県議会議長も務めたベテラン県議。自民党県連の副会長でもある。

「これまではルールを守っていた」県議会で謝罪

なぜ禁煙の応援席で加熱式たばこを吸ったのか?
井手県議は9月12日、県議会を訪れ、議長らに謝罪した。

ーーなぜ喫煙という行為に至ったか?
井手順雄県議:

ちょっとわかりません。気づいたらたばこに。そういった状況。

ーー県民の方に…
井手順雄県議:

本当に申し訳ございませんでした。心から反省しております。

井手県議は喫煙について認め謝罪した。一方で、この質問には憤りを見せた。

ーー今後、たばこに関してはルールを守った上で…
井手順雄県議:

常日頃ルール守ってますよ、常日頃は。

「これまではルールを守っていた」と声を荒らげた井手県議。

井手順雄県議:
ちゃんと喫煙ブースで行って吸うと。例えば我が家も自分の部屋以外は吸わない。今後もちゃんとルールは…、今回は(喫煙)しましたけど、自覚を持って守っていきたい。

井手県議は今後の進退について、議員辞職はしない意向を明らかにした。

(「イット!」9月12日放送分より)