全国で相次ぐ記録的な大雨による災害。
お盆休みを前に思わぬ被害。かき入れ時にも営業できず、復旧作業に追われた人たちが北海道にもいた。

2022年8月、北海道農業にも大きな爪痕を残した大雨被害。
この記録的な大雨で浸水被害に見舞われた北海道函館市、湯の川温泉のホテルがようやく営業を再開した。

"アフターコロナ"前に…記録的大雨で「思わぬ被害」

住宅地の道路が冠水した函館市。函館空港では8月8日から9日にかけての降水量が、観測史上最大となる146ミリを観測。

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函館市湯川町のホテル「笑 函館屋」だ。開業から6年、初めて浸水被害を受けた。

この記録的な大雨で流れ込んだ雨水。地下にあったボイラーや貯水タンクは水没してしまった。

笑 函館屋・植沢大作支配人:
この天井部まで漬かった。水中ポンプで24時間稼働させて、丸々2日かかった。相当な水の量だと思う

お盆休みを控え、ホテルには約600人の予約が入っていた。その予約も、すべてがキャンセルに。損害は800万円に上った。

笑 函館屋・植沢大作支配人:
今年は、この2年間なかったくらいお客さんの動きがあった年だったので、非常に残念な思いでいっぱいでした

ロシアのウクライナ侵攻の影響などで、設備の改修には時間がかかった。ボイラーなどの部品を全国で探し続け、ようやく九州から取り寄せることができたという。

笑 函館屋・植沢大作支配人:
水害から23日目にして、ようやくお客様を迎えられることになりました。この3週間ちょっと、みなさんの努力で何とかここまで復旧できました

復旧初日に"児童の笑顔"…「頑張ったかいあった」 

大雨による被害から約3週間。青森県から修学旅行の小学生が訪れた。

青森県の小学6年生:
ほかの利用者やホテルの方に迷惑をかけないように過ごします。2日間よろしくお願いします

従業員:
よろしくお願いします

笑 函館屋・植沢大作支配人:
ちょっといま感情がこみ上げちゃって…頑張ったかいがあったなと

温泉に入ったあとは、待ちに待った夕食の時間だ。泥水で覆われていたレストランはようやく元の姿に戻った。
この日のメイン料理は、北海道の食材を生かしたチーズフォンデュ。

青森県の小学校にとっても、ホテルの閉館が続くと、別の宿泊先を探さなければならなかったため、喜びはひとしおだ。

青森県の小学6年生:
すごくチーズフォンデュがおいしいです

青森県の小学6年生:
初めての函館市なので、とてもワクワクしてやばいです

青森県の小学6年生:
浸水になったとは思えないくらい、きれいになっていてびっくりした

笑 函館屋・植沢大作支配人:
本当にホッとしています。営業再開できることは、我々がこれまで3週間という間、待ち望んできたこと。何が起きてもおかしくない。いろいろな対策を講じていかなければいけないんだと、肝に銘じました

「笑 函館屋」では、日帰り温泉も再開。ようやくいつもの"日常"を取り戻している。

(北海道文化放送)