「防災の日」を機に、防災について改めて考えた人も多いのではないだろうか。
普段から防災グッズを買いそろえている人も多いかと思うが、最近は災害時にも役立つアウトドアグッズが注目を集めている。
2022年8月、北海道北部の中川町を襲った震度5強の地震。棚やタンスが倒れる被害があった。
備えてますか?…2022年の"震度5強以上"は7回も
震度5強以上の地震は、2022年だけでも全国で7回発生していて、大きな地震はいつどこで起きてもおかしくない。
この記事の画像(7枚)札幌にも活断層があり、最大震度7の巨大地震が起こる可能性がある。電気、ガス、水道などライフラインも大きな被害が想定されている。
キャンプだけじゃない…災害時にも活躍する「アウトドアグッズ」
災害への備えも欠かせないが、アウトドアスポーツ用品店では、アウトドアグッズが「防災グッズ」として注目されているという。
元自衛官で防災の知識を持つ、齊藤慎弥さんに災害時に役立つアウトドアグッズを紹介してもらった。
石井スポーツ 斉藤慎弥さん:
軽量でかさばらない。頑丈であるということが挙げられる。防災グッズとしてだけ用意してしまうと、一度ザックに準備して何年もそのままの状態になってしまう人も多い。アウトドアグッズと併用することで、メンテナンスも含め管理ができる
停電で電気がない…そんな時に備える「便利グッズ」は
さらに、災害時に役立つ商品をピックアップしてもらった。
中でもオススメなのが、キューブ状のランタン。おしゃれな見た目で、電気がなくても活躍する優れモノ。
石井スポーツ 斉藤慎弥さん:
8時間太陽光に当てることで、最小のライトの大きさだと3日間光り続ける。コンパクトに畳むことができるので、リュックに入れてもかさばらない。おすすめの商品です
次にモバイルバッテリー。アウトドアならではの頑丈な作りになっている。
石井スポーツ 斉藤慎弥さん:
接続部にゴムパッキンが内蔵されているので、水の侵入を防ぐことができる
"防災食"はキャンプで消費 買い足してストックを
そして、防災食として欠かせないアルファ米。最近は、味の種類も豊富となっているが、斉藤さんは、1つは味付きではない白米も持っておくと良いという。
石井スポーツ 斉藤慎弥さん:
味付きのごはんは、最初はみんな「おいしいおいしい」と言って食べるが、3日もすると白米がどうしても食べたくなる。キャンプする際に持っていって消費する。その消費した分を買い足して、どんどん循環させていけば賞味期限などを気にせずストックしていくことができる
アウトドアなど、遊びの中に防災を取り入れることで、無理なく備えることが出来るかもしれない。
災害時に欠かせない「情報」…"ライフライン寸断"への備えを
また、災害時に頼りになるのがスマートフォン。安否確認の通話や停電時の照明、ライフラインの復旧見込みの情報収集など様々な場面での利用が想定される。
一方で、いくつか注意点がある。災害時はスマホのバッテリーは非常に貴重。少しでも節約してほしい。
情報収集には、ラジオを代用。さらに、ライトも可能であれば、懐中電灯を使えるようにしておいてほしい。
あとは特に注意が必要なのが、キャッシュレス決済。普段から使っているという方も多いと思われるが、停電になってしまうと、使えなくなってしまう。現金もしっかり用意する必要がある。
(北海道文化放送)