新型コロナウイルスの感染拡大で定着してきた「ホテル療養」。第7波になって、これまで受け入れが難しかった“介護が必要な高齢者”に特化した施設も現れた。その現状を取材した。

2施設・69床を要介護者人に特化

介護士:
お食事お持ちしました。そこ座りましょうか

大阪市内にある新型コロナに感染した人が療養するためのホテル。第7波から変わったのは、「要介護」の療養者を受け入れ始めたことだ。

スマイルホテル新大阪 岩崎寛医師:
重症度はそこまで高くないけど、介護が必要だよねっていう人たちがここの低層階に入っている。認知症の方は熱や酸素を測ることができないので

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ホテルには医師や看護師のほか、第7波から新たに「介護士」が滞在し、食事の配膳やトイレ、入浴などを手伝う。

介護士:
おはようございます、失礼します。起きられます?

患者:
起きれますよ

介護士:
座っていただいて

医療従事者と違い、介護士は感染症の病棟などで勤務した経験はなく、戸惑いもあるようだ。

介護士:
初めて本格的なガウンを着て、レッドゾーンで働くことには介護職としても慣れていないので。回数を重ねて慣れていっているところです

大阪府では第6波の際に高齢者の感染が相次いだが、“介護が必要な人”は通常の宿泊療養施設では受け入れができなかった。 

そのため、大阪府は2施設・69床を介護が必要な人に特化したのだ。

人手不足で医師は4つのホテルを掛け持ち

しかし、感染拡大とともに連日、最大数の受け入れが続き、この日は10人が入所待ちの状態だった(8月5日時点)。

スマイルホテル新大阪 岩崎寛医師:
「全然間に合ってないな」っていうのはあります。需要がすごく高まっているので、ここもさらに増やすかもしれないんですが

宿泊療養施設全体の稼働率も60%を超えた一方、人手は不足しており、岩崎医師は4つのホテルを掛け持ちしている。

スマイルホテル新大阪 岩崎寛医師:
今はどんな症状がありますか?

患者:
え?ごめんね、私耳が遠い…

スマイルホテル新大阪 岩崎寛医師:
分かりました。ゆっくり大きな声でしゃべりますので

別のホテルで療養中の患者をオンラインで診療することもある。

スマイルホテル新大阪 岩崎寛医師:
今のところは“介護”の方で機能している感じですね。もっと感染が拡大して大阪のベッドがひっ迫してきたら、酸素を吸う必要がある人もここで診ないといけない時期が来るかもしれない

第7波の収束まで、ぎりぎりでの運営が続きそうだ。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月11日放送)