私がお伝えしたいのは「光熱費が 1 年で3 倍以上に?」です。

イギリスの調査会社は、一般家庭の電気ガス代が、来年 1 月には年平均でおよそ 70 万円、1ヶ月あたり 6 万円近くになるとの予測を発表。衝撃が広がっています。ロシアによるウクライナ侵攻前の今年 1 月に比べ 3 倍以上になる計算です。

ポイントはこちら。
「物価高の波が押し寄せている日本にとっても人ごとではない?」注目です。

(ポイント解説・ロンドン支局 田中雄気記者)
ロシアによるウクライナ侵攻の影響などで原油や天然ガスの価格が高騰する中、イギリスの光熱費も急激に上昇しています。

調査会社コーンウォール・インサイトは、9日、一般家庭の光熱費が来年1月に平均で年4266ポンド(約70万円)に上昇する可能性があるとの予測を発表しました。今年1月の平均額は年1277ポンド(約21万円)だったので、1年で3倍以上になる計算です。

イギリス政府は、今年5月に家庭の電気やガス料金の負担を減らそうと、各家庭に400ポンド(約6万5千円)を補助する方針を明らかにしましたが、まさに「焼け石に水」だと批判されています。今月11日にはジョンソン首相と電力・ガス会社の首脳たちによる会談が急きょ開かれましたが、抜本的な対策などは示されませんでした。

イギリスでは、光熱費だけでなく食品や飼料なども含め、物価の上昇率が40年ぶりの高水準になっています。周りのイギリス人からは「生活が苦しくなってきたのは確か。本当に光熱費がそこまで上がるのであればロンドンから引っ越すことも考えないと」という声も聞かれました。

数カ月後に冬を迎えるイギリス。人々の暮らしを守るためには早急な対策が必要なようです。

イット!
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