自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家が注目したのは、こんなお話。

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子どもが“確認”しちゃう理由は…記事の続きでチェック!
子どもが“確認”しちゃう理由は…記事の続きでチェック!

「最近『このおもちゃで遊んでいい?』『トイレに行ってもいい?』と何でも聞いてくる…『これはやっちゃダメ!』と細かく禁止しているわけではないのに、どうして?」

「おもちゃを勝手に出しちゃダメ!」「トイレに行く時はママに声をかけてね」と教えているわけではないのに、なぜかいろいろなことを“確認”したがる子どもたち。

幼稚園や保育園でも同じように、先生たちに「これをしてもいい?」と確認しているとしたら、ちょっと大変そう…もしかして「勝手にやっちゃダメでしょ!」と怒られるのを怖がっている?
もっと自由にあれこれしていいのに、いつの間にか窮屈な思いをさせてしまっているのでは…と不安になってしまう人もいるだろう。

子どもたちが親に何でも確認しちゃう気持ちについて、育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

「自分で決めていいんだよ」と助け舟を出してあげて

――子どもが初めてすること・禁止されていること以外も「○○していい?」と聞くのはなぜ?

もともとの性格によるものが大きいと言えます。性格のタイプで言うなら、物事に慎重な子やちょっと臆病なところがある子、消極的な子に見られる印象があります。

子どものもともとの性格で、押しの強い子もいれば弱い子もいます。押しの強い子は親がダメと言うことでも癇癪を起こして覆そうとしたりしますが、逆に押しの弱いタイプのお子さんは日常の様々な場面で受け身であることが多いです。

そのため、子どもが初めてすることや禁止されていること以外でも「自分では判断しかねるからママ決めて」となりやすいようです。「子どもから『何して遊んだらいい?』と聞かれてショックだった…」こんなお声を耳にすることもあります。

素直に言うことを聞いてくれる分、小さいうちは「育てやすい子」に映ることも多いですが、成長とともに、保育園や幼稚園などの集団生活などの自発性が求められる場面が増えると、歯がゆさを感じることが増えるようです。


――「○○しちゃだめ!」と繰り返し言うことは、「○○していい?」と聞くようになる理由として考えられる?

そうですね、親の対応とお子さんの性格のコンビネーションによって起こることがあります。たとえば、性格的に聞き分けがよく、自己主張が少ないお子さんに対し、親の方が過管理をしてしまう場合です。

子どもが素直に言うことを聞いてくれる分、親のコントロールが度を越してしまい、子どものあらゆる行動を「あれしなさい、これしなさい」と親が決めてしまったりします。その子はただでさえ自分の意志を外に出さないタイプなのに、さらに出す機会が減ってしまい、だんだんと何でも人に委ねることが普通になってしまうのです。

過管理に加え、強く叱ることが多い場合は、「怒られたくない」という思いからも、まずは「○○していい?」と聞くこともあるでしょう。


――では子どもたちの「○○していい?」にはどう応えていくのがいいの?

実は今回のようなことは割と頻繁に見られ、私の育児相談室でもお悩みとして伺うことがあります。状況はそれぞれ違うため、育児相談ではしっかりお話を聞いた上でアドバイスをするのですが、自発性を促すというのはいずれにしても大事なポイントと言えるでしょう。

「何をして遊ぶかは自分で決めていいんだよ」と不安に思っていることを言葉にしてあげたり、「○○ちゃんはどう思う?」とその子の意見を引き出す働きかけはおすすめです。性格的に受け身な子にとっても、親の過管理が影響して自分で決められない子にとっても、「自分で決める」という良い練習になっていきます。

その際は、親の方も子どもの意志を尊重する姿勢を見せたり、「自分で決められたね」とほめたりすると、それが次回への自信につながっていくと思います。

何にでも「○○していい?」と聞いてくる子どもたちは、ちょっと慎重派なところがあるのかも。もし「気が付かないうちにあれこれ『ダメ!』と厳しくしてしまっていたのかも…」と落ち込んでいるパパママがいれば、それは子どもたちの個性なのかも、と思い直してみてもいいかもしれない。

一方で、そんなちょっと“慎重派”で、あれがしたい・これがしたいとうまく伝えられない子どもたちに、パパママが「あれをしなさい」「これをしなさい」と全て決めてしまうと、何でも「○○していい?」と聞くようになってしまう、というのは考えられるそう。

「お料理をしたいから、包丁を出していい?」「お友達とちょっと遠くまで遊びに行きたいのだけれど…」。本当に危険だったり、パパママの許可が必要なこと以外は、「○○していい?」と聞かれたら「○○ちゃんはどうしたい?」と聞くなど、子どもの自主性を伸ばしてあげるきっかけにしてみるのもいいかもしれない。

あなたの投稿が漫画になる!エピソード募集中

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)