森保ジャパンE-1優勝で有終の美
7月27日「東アジアE-1サッカー選手権2022」最終戦の韓国戦で日本男子は3-0と快勝。森保ジャパンは、見事4大会ぶり2度目の優勝を決めた。森保監督は韓国戦の勝利で、ジーコ監督の37勝を抜き、歴代単独最多の38勝目。節目の勝利をE-1優勝という自身初のタイトルで飾った。
国内組のみで挑んだ今回のE-1サッカー選手権。大久保嘉人氏が今大会を振り返り、もっともアピールした選手を3人紹介する。
最終戦・韓国戦の3ゴールは…
スタメンには、初戦の香港戦で2ゴールをあげた町野修斗(22)、相馬勇紀(25)、西村拓真(25)が名を連ねた。日本はそのオフェンス陣が前半から積極的に韓国ゴールに襲いかかった。
すると後半4分。右サイドでボールを受けた藤田譲瑠(じょえる)チマのクロスに合わせたのはMF/FWの相馬。パリ世代の司令塔、藤田(20)の絶妙なクロスから待望の先制点を奪った。
さらに18分、相馬のコーナーキックからDF佐々木翔(32)が頭で合わせ貴重な追加点をあげると、攻撃の手を緩めない日本は27分、またしても藤田を起点に西村、小池龍太とダイレクトパスをつなぎ、最後は町野がゴールを決めた。
流れるようなパスワークからダメ押しとなる3点目を奪った日本。ライバル韓国を圧倒し、4大会ぶり2度目となる東アジアの頂点に立った。
森保一監督(53)は、「収穫はすごくあります。これからワールドカップに向けて、さらにチーム力を積み上げていける戦いができたと思います」と今大会を評価した。
カタールW杯への最後のワンピースは！？
ワールドカップへのラストピースを懸けた戦いを4大会ぶりの優勝で終えた日本。フジテレビ系FIFAワールドカップ・スペシャルナビゲーターの大久保氏はどう見たのか？
「今大会は、Ｊリーグ組だけで戦って優勝できたことは本当に素晴らしいですけど、一人一人の選手がいいアピールができたんじゃないかなと思います」
「選手はアピールができた」という今大会。では、誰がインパクトを残したのか？
印象に残った選手No.3町野修斗
「今大会で印象に残った選手"No3"は町野修斗選手です。FWは結果が全て。本当に結果が出ないと監督の目にも止まらないですし、その中で町野選手は3得点を取った。森保監督も今後（選手選考が）悩ましいとは思います」
印象に残った選手No.2藤田譲瑠チマ
さらにメンバー争いが熾烈な中盤では…
「今大会で印象に残った選手"No2"は藤田譲瑠(じょえる)チマ選手です。あの堂々としたプレーができるところが評価できます。それと攻撃のスイッチというのは縦パスなんですが、その縦パスをどんどん入れられる選手になっているので、そこが一番の武器かなと思います。本大会に向けてちょっと可能性を感じました」
印象に残った選手No.1相馬勇紀
では、最も大きなインパクトを残したのは…
「今大会で印象に残った選手"No1"は相馬勇紀選手です。相馬選手の武器はドリブル、"仕掛け"なんですが、今大会でも積極的に仕掛けていましたし、セットプレーでフリーキックも決めています。今のA代表の選手の中でセットプレーを蹴られる選手はなかなかいない。日本の武器にもなりますし、安心するピースが見つかったんじゃないかなと思います」
大久保氏は森保ジャパン"ラストピース"の候補として町野と藤田、そして相馬の名前を挙げた。一方、カタールW杯・グループEに入った日本は、本戦でドイツとコスタリカ、スペインの3カ国と対戦する…
「この(強豪国が集まる)グループで予選を突破すれば、ベスト8が絶対見えてくるので、一番は自信を持って挑んでほしいなと思います」
日本男子代表 今後の日程
今回のE-1選手権は日本初となる男女同時優勝で終えた。ただ、森保ジャパンのこの後の準備期間というのは意外と長くはない。カタールW杯までの今後の日程を確認すると、9月には同じくW杯に出場するアメリカとエクアドルとの2試合が組まれている。その後、間もなくして11月のW杯本戦を迎える。森保監督が準備できるメンバー選考争いは「残り2戦」となっている。
FIFAワールドカップカタール2022
12月2日（金）日本×スペイン
フジテレビ系列にて放送
『S-PARK』旬なネタをどこよりも詳しく！
7月31日（日）23時15分から
フジテレビ系列で放送
