19日に開幕した東アジアE-1サッカー選手権2022で初戦の香港戦に6対0で快勝した森保ジャパン。
次戦、24日の中国戦に向け、元日本代表の大久保嘉人氏(40)が注目の3選手を紹介する。
【親子2代のフル代表デビュー 水沼宏太(32)】

「注目したい選手1人目は、水沼宏太選手です。32歳ですけど、初めて代表に入ってお父さん(水沼貴史氏)も代表でしたから」
19日、Jリーグ発足後初となる親子2代でのフル代表デビューを果たした横浜F・マリノスの水沼宏太。大久保氏がイチ押しに挙げた一番の理由は、今の代表に足りていない攻撃のピースだからという。
・イチ押しは「ピンポイントクロス」

「クロスがピンポイントで合わせられる選手なので、日本代表でもなかなかいない存在。フォワードからしてみれば、ピンポイントで合わせてくれるのは非常にありがたいので、自分に自信を持ってどんどんクロスを上げにいってほしいと思います」
今シーズンはJ1で5ゴール、アシストに至ってはリーグ2位の6アシスト(22節終了時点)。 19日のE-1開幕戦でも、右サイドからのクロスでダメ押し点となる2点に絡んだ。
ワールドカップに向け、最後にして最大のチャンス。この武器が日本代表のワンピースとなるのか注目だ。
【10年ぶりの代表復帰 宮市亮(29)】
「注目したい選手2人目は、宮市亮選手です」

・イチ押しは「スピード」

「やっぱり特徴というのはスピードですよね。19日の香港戦ではアグレッシブに左サイドからドリブルで仕掛けてましたし、久々の代表で『アピールしたい』という思いで、いいプレーをしていたのではないかと思います」
・当時18歳でアーセナルに加入も、度重なるケガで引退を考えた…

彼のキャリアはケガとの闘いだった。高校を卒業後、当時18歳でイングランド ・プレミアリーグの名門アーセナルに加入したものの、海外での2度の前十字靱帯断裂など、度重なるケガに見舞われた。
■宮市選手の主なケガ歴
2012年11月:右足首靭帯損傷
2013年3月:右足首靭帯損傷
2014年4月:左ハムストリング損傷
2015年7月:左膝前十字靭帯断裂
2017年6月:右膝前十字靭帯断裂
2018年4月:右膝前十字靭帯負傷
2020年6月:内転筋損傷
「『引退を考えた』って言っていたくらい苦しんできた選手で、そのなかでヨーロッパから日本に帰ってきて、いま横浜F・マリノスで非常に調子を上げてきている」
絶望から不死鳥のごとく蘇った宮市亮。“失われた10年”を取り戻す闘いが始まっている。
「ポテンシャルは持っている選手だなと思いまし、それを出せれば最後のワールドカップメンバーに選ばれる可能性はあると思います」
【J2の舞台から1年で日本代表 野津田岳人(28)】
「注目したい選手3人目は、野津田選手です」

・イチ押しは「精度の高い左足」

初のフル代表となったサンフレッチェ広島のMF野津田岳人。持ち味は、左足だという。
「精度の高いキックもありますし、独特なリズムを持っていますから、存分に力を発揮して欲しい」
各月において最も優れたゴールを選定する「J1リーグ月間ベストゴール」の6月度に、第17節セレッソ大阪戦で野津田が左足で決めた豪快なミドルシュートが選ばれた。
さらに今の日本代表にはない、ある能力を野津田が持つという。
「(日本代表に)セットプレーのキッカーがいないので、フリーキックを蹴れるのは重要だと思います」
・去年までレンタル移籍を繰り返しJ2でもプレー
ワールドカップへのラストピースと期待される野津田だが、実は去年までレンタル移籍を繰り返しJ2でもプレーしてきた苦労人。
日本代表に選ばれたことに「今の現状に関しては自分自身も驚いている」と語った野津田に対して、「ちょっとした成功体験が自信になって、そこから大化けする選手は多い」と大久保氏は期待を寄せる。

J2の舞台からわずか1年で日本代表へ。多くの壁を乗り越えた彼ならカタール行きの切符もつかむことができるはず。
野津田:「攻撃の部分で違いを見せたり、セットプレーでのキックが武器だと思うので、そこを出せるようにやってきたい」
大久保氏が名前を挙げた水沼宏太と宮市亮、野津田岳人。24日の中国戦での躍動に期待がかかる。
東アジアE-1サッカー選手権2022
第2戦 日本×中国 7月24日(日) よる7時~
第3戦 日本×韓国 7月27日(水) よる7時~
フジテレビ系列にて放送
FIFAワールドカップカタール2022
12月2日(金)日本×スペイン
フジテレビ系列にて放送
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7月23日(土)24時35分から
7月24日(日)23時15分から
フジテレビ系列で放送