1億円以上の献金…原資は「山上容疑者の父の保険金」

安倍元首相が銃撃され死亡してから1週間。山上徹也容疑者(41)の伯父が、報道陣の取材に初めて応じた。

伯父は、山上容疑者の母親が世界平和統一家庭連合、“旧統一教会”の会員になった後の献金の実態について証言した。

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山上容疑者の伯父:
(山上容疑者の母親は)入会とほぼ同時に2000万円献金。さらにすぐ3000万円。これが総計1億円以上なんでね、保険金と不動産でね

その原資は(山上容疑者の父親の)保険金です。(山上容疑者の母親は)トップクラス、優良信者じゃないか。

伯父によると、山上容疑者の母親は入会後すぐに2000万円を献金。

献金の総額は少なくとも1億円にのぼり、山上容疑者が幼い頃に亡くなった父親の生命保険金や、自宅の土地などを売却した金なども含まれているという。

山上容疑者は調べに対して「母親が宗教団体の信者で、多額の献金をして破産した」と供述している。

母親の破産は、旧統一教会側にも伝えられたという。

山上容疑者の伯父:
(旧統一教会側に)破産の内容を全部知らせた。そしたら統一教会の方が「5000万円(の返金)で勘弁してください」と言ってきた

山上容疑者は「生活困窮で兄と妹に自分の死亡保険金を…」

さらに伯父は、山上徹也容疑者の過去についても明かした。

山上容疑者の伯父:
(過去に)徹也が自殺未遂している。実行した理由は、旧統一教会によって兄貴と妹が生活に困窮している。そこへ自分の死亡保険金を渡す。統一教会によって人生がめちゃくちゃに…

長年、旧統一教会に恨みを募らせていたとみられる山上容疑者の新たな供述も明らかになった。

山上容疑者の供述:
遊説前に早めに行って下見していた

銃撃事件前日の岡山市内の防犯カメラ映像には、半そでにバッグ姿で歩いている山上容疑者とみられる男の姿が映っていた。

この日、安倍元首相は岡山市内で演説会を行っており、会場までの距離は約400m。山上容疑者とみられる男が防犯カメラに映ったのは、演説会が始まる1時間半前だった。

銃撃の周到な準備を進めていたとみられる山上容疑者。警察は、安倍元首相を狙った背景などについて、さらに詳しく調べる方針だ。

(「イット!」7月15日放送分より)