2022年3月、愛媛県の動物園でカンガルーの赤ちゃんが生まれた。来園者に愛らしい姿を見せてくれるが、いつもお母さんの袋…ではなく、ちょっと“変わった場所”にいると話題だ。

背負いながら人工哺育…お母さん代わりの飼育員

あまりの暑さにカンガルーたちもお疲れ?
あまりの暑さにカンガルーたちもお疲れ?
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梅雨が明けてうだるような暑さが続き、愛媛県立とべ動物園では、カンガルーたちがぐったりモード?で木陰で寝そべっていた。
そのカンガルーの飼育を担当している、山﨑洋介キーパーに話をきくことに。「きょう暑いですね」と颯爽と現れた山﨑キーパーだが…

背中には、なんとアカカンガルーの赤ちゃんが!リュックからひょっこりと顔を出している。

とべ動物園・山﨑洋介キーパー:
人工哺育をしているカンガルーの男の子・ジャンプ君です

ジャンプ君は2022年3月に生まれた。しかしお母さんの袋から落ち、カンガルー舎の溝で、右足を骨折した状態で発見された。以来、山﨑キーパーがお母さん代わりとなって、人工哺育をしている。

ジャンプ君を背負いながら餌作りの作業をする山﨑キーパー
ジャンプ君を背負いながら餌作りの作業をする山﨑キーパー

山﨑さんがほかのカンガルーたちの餌を作る間も、ジャンプ君は背負われたまま。

鈴木瑠梨アナウンサー:
ジャンプ君を背負いながら調理するのって大変ですか?

とべ動物園・山﨑洋介キーパー:
そうですね。僕も助かるんで、切ってる間、ちょっと背負ってみますか?

こうして、テレビ愛媛の鈴木瑠梨アナウンサーが、特別にお母さんを体験することに。

鈴木アナ、“お母さん体験”の感想は…
鈴木アナ、“お母さん体験”の感想は…

鈴木瑠梨アナウンサー:
わー! 後ろに引っ張られる感覚があります。結構重いですね。やっぱり後ろにいるんで、命の熱さも感じるし。お尻の辺りにぬくもりを感じます。緊張しますね、これ。一日気が抜けないです

リュックは手作り 「大きく“ジャンプ”してほしい」

ところで、取材班には気になる点が…。

鈴木瑠梨アナウンサー:
このリュック気になるんですけど。これ、どこかで買われたんですか?

とべ動物園・山﨑洋介キーパー:
はい、布は買いました

鈴木瑠梨アナウンサー:
布だけ?

ジャンプ君専用リュックは山﨑キーパーの手作り
ジャンプ君専用リュックは山﨑キーパーの手作り

とべ動物園・山﨑洋介キーパー:
布だけです。後は手作りです。ジャンプ専用に作りました

なんと、山﨑キーパーこだわりのお手製リュック。ジャンプ君が出入りがしやすいよう、入り口は広めに。さらに、入り口が上に向くように、皮ベルトで調整しているという。

山﨑キーパーが歩くと、ジャンプ君にも振動が伝わる。適度な揺れは、排便の促しにもなるということだ。

ジャンプ君にミルクを与える山﨑キーパー
ジャンプ君にミルクを与える山﨑キーパー

まだ赤ちゃんで、食事はミルクだけだが、7月からミルクの時間を5時間おきに広げ、離乳に向けて順調に成長している。そんなジャンプ君の子育てを通して、山﨑キーパーにも発見があった。

とべ動物園・山﨑洋介キーパー:
前回の子と比べて「おっ!」って思ったのは、ジャンプ特有なんですけど、指吸いをします。指吸いするカンガルーは初めて見たので、「あっ、指吸いするんや」って驚きましたね

鈴木瑠梨アナウンサー:
ジャンプ君には、どのように育っていってほしいですか?

とべ動物園・山﨑洋介キーパー:
ゆくゆくは僕と同じくらいか、それ以上に大きくなると思うので、大きく「ジャンプ」してほしいと思います

骨折した右足は、現在リハビリ中。名前の通り、元気にジャンプしてくれる日が楽しみだ。

(テレビ愛媛)