最近コマーシャルでもよくみかけるマイナポイント。そのマイナポイントを手に入れるために必要なのが「マイナンバーカード」。

そもそもマイナンバーって何?

そもそもマイナンバーとは、行政機関などで扱っている情報を一元管理し、行政手続きの効率化を目的に作られた。そのマイナンバーをICチップ内蔵のカードに入れたのが、マイナンバーカードだ。

調査した秋末アナウンサー
調査した秋末アナウンサー
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秋末械人アナウンサー:
このカードがあれば、さまざまな手続きをオンラインで行えるようになるという触れ込みですが、個人情報漏洩の心配や政府に情報を管理されるのではと考える人もいて、あまり普及していないというのが実情なんです

普及しない理由の一つが…
普及しない理由の一つが…

稲垣真一アナウンサー:
実際、どれだけ普及しているんですか?

秋末械人アナウンサー:
2022年6月1日時点で、全国の普及率は44.7パーセント。石川県は45.2パーセント、平均的な数字です

普及の状況は?
普及の状況は?

稲垣真一アナウンサー:
半数の人が持っていないんですね

秋末械人アナウンサー:
ただ、県内には普及率が高い自治体があるんです。それが加賀市です。2021年5月時点では、65.1パーセントと全国1位になりました。2022年6月1日時点では、74%とさらに増え、全国3位と高い水準を保っています

石川県加賀市は普及率が高い。なぜ?
石川県加賀市は普及率が高い。なぜ?

稲垣真一アナウンサー:
どうして加賀市は普及率が高いのでしょうか?

秋末械人アナウンサー:
不思議ですよね?そこで、理由を調べに加賀市役所へ行ってきました。宮元陸(みやもと・りく)加賀市長が取材に応じてくれました。マイナンバーカードの重要性について訪ねると…

加賀市の宮元陸市長に聞いてみた
加賀市の宮元陸市長に聞いてみた

加賀市 宮元陸市長:
社会の基盤となるマイナンバーカードというのは、デジタル社会の中において中心的な役割を担っていきます。そのマイナンバーカードの普及をまずやらないと…。生活で必要な道路や水道と同じような話ですから。そういう風に受け止めて、我々は取り組んできました

そこで、加賀市が2020年に始めた普及策を聞いてみると?

加賀市 宮元陸市長:
マイナンバーカードを取得していただいた方には、「かが応援商品券」という名目で、5000円の給付をさせていただきました。それがインセンティブ(動機付け)につながった。普及が一気に広がったんです

普及に一役買った地域商品券
普及に一役買った地域商品券

加賀市では商品券の配布を機に、一気に普及率が上がった。その加賀市では現在、190もの行政手続きがオンライン、スマホで行えるようになっている。

秋末械人アナウンサー:
ちなみに加賀市では、現在もカードの申請をすればクオカード5000円分がもらえます

稲垣真一アナウンサー:
他の市や町は商品券を配ったりしないんですか?

秋末械人アナウンサー:
実は、加賀市以外にもあるんです。志賀町では5000円の現金、中能登町では商品券。そして川北町では温泉入浴御招待券というものを配布しています。珠洲や輪島、穴水などでは現在は行っていませんが、2021年は商品券の配布を行っていました

稲垣真一アナウンサー:
今回はマイナンバーカードに健康保険証などと紐付けると、ポイントがもらえると言うことですが、これで普及するんでしょうか?

秋末械人アナウンサー:
これについて加賀市の宮元市長は、このようにも語っていました

加賀市 宮元陸市長:
今は健康保険証との接続と、いずれは免許証との接続と広がっていくんだと思いますけど、一番重要なのは、民間サービスとのつなぎをやらないと伸びません

秋末械人アナウンサー:
今後は銀行との連携であったり、また引っ越し後のさまざまな手続きをスマホ一つでできるようになるなど、民間との連携が今後のカギになりそうです

稲垣真一アナウンサー:
「民間に」となると、さらに情報漏えいなど心配される人も多くなりそうですが…

秋末械人アナウンサー:
そうですよね。県民、国民にどれだけ信頼してもらえるシステムづくりができるのか、国に課せられた大きな課題だと思います

(石川テレビ)

石川テレビ
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