福島の夏の味を、福島テレビ・松山理穂アナウンサーが紹介する。
食感が楽しく清涼感いっぱいの「じゅんさい」や、高級食材「伊勢エビ」など、これを読んだら福島へ行ってみたくなるかも…?

魅惑のプルプル食感…夏の風物詩「じゅんさい」をポン酢や…黒蜜で?!

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「じゅんさい」は淡水の沼に生息する水草の一種で、ゼリー状のヌメリで覆われているのが特徴だ。

福島県北塩原村の裏磐梯(うらばんだい)では、沼に雪解け水が流れ込んでいる。じゅんさいは、その冷たい水から自分の身を守ろうとヌメリを多くつけるため、プルプルの食感を味わうことができる。
沼に小舟を浮かべた摘み取り風景は、まさに、裏磐梯の夏の風物詩だ。

裏磐梯エコツーリズム協会・長岡幸二さん:
丸く広がってる葉っぱが、これが全部じゅんさいの葉っぱです。このじゅんさいの新芽を爪で「ツン」と。こんな感じで摘んでいきます

摘み方を教わったところで、さっそく箱舟に乗り、松山アナウンサーも出発…のはずが。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
ちょっと、全然進まないんですけど…

裏磐梯エコツーリズム協会・長岡幸二さん:
前に突いて、後ろ行くときは押す

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
ちょっと待ってくださいよ…これじゅんさい摘むどころじゃないですよ。まずこの操作…舟の運転が…

危うく落ちそうになりながら悪戦苦闘すること10分、ようやく摘み取り開始!

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
結構しっかりコーティングされてる感じ。ぬめりに弾力がありますね

裏磐梯エコツーリズム協会・長岡幸二さん:
このヌルヌルこそ裏磐梯のじゅんさいの命だから、しっかりしたヌルヌルが厚くついている

冷たい水で育った裏磐梯のじゅんさいは、ゼリー状のぬめりが多いのが特徴だ。採れたてのじゅんさいを、おいしくいただくことに。
まずは、水で洗ったじゅんさいを沸騰したお湯でゆがく。きれいな緑色になったら、冷たい水で冷やしポン酢をかけて、あっという間に完成。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
ゼリー状のヌルヌルがのどごし良くつるんと入ってくるんですよ。これはおいしい。暑い夏にぴったりですね

裏磐梯エコツーリズム協会・長岡幸二さん:
今度は黒蜜ときな粉をかけて。これをかき混ぜて召し上がってください

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
わらび餅みたいですね!まぎれもなくスイーツです。食感も楽しめるし、味もビックリ

裏磐梯エコツーリズム協会・長岡幸二さん:
あとはショウガしょうゆでもいいですし、それをごはんの上にかけてじゅんさい丼にして。みそ汁でもいいし、お吸い物でもいいし。いろんな食べ方ができます。夏は暑いですから、裏磐梯で涼しい空気と冷たい水を感じていただいて、楽しくじゅんさいを摘んでいただけたらいいかなと思います

高級食材「伊勢エビ」をいわき市で召しあがれ

福島の夏の味覚を求めて、続いてやってきたのはいわき市。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
いろんな魚がずらっとある中で、ドーンと迫力のある伊勢エビ!大きいですね!

地球温暖化の影響などにより、いわき市では、伊勢エビの水揚げ量が10年前に比べて3倍以上となっている。漁獲量が震災前は1~2トン程度だったのに対し、2021年は6トンにまで増加。
いわきの水産業にとっては明るい話題として、地域全体で伊勢エビのPRを行っている。

魚介市場があるいわき市の観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」にも新鮮なイセエビが並び、新たな名物として注目されている。

そんな、話題の伊勢エビを、いわき市小名浜「さかなや食堂ウロコジュウ」で味わうことに。

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
3年ぐらい前から目立って量が増えてきて、コロナ禍なので伊勢エビをきっかけにいわきのPRにつなげられればと思っています

そんな、金成さん自慢の伊勢エビ料理。まずは…

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
伊勢エビのお造りです

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
キラキラしていますね

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
さっきまで生きてましたからね

生きた伊勢エビを手際よくさばき、見た目にも豪華な姿造りで仕上げた逸品。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
お刺し身ってこんなにコリコリしてましたっけ?新鮮だからこそですよね

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
しめてすぐですからね

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
やさしい甘みが口いっぱいに広がります。すごくおいしいです

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
赤いところが内子(うちこ)といって卵なんです。これを溶いたものなのですが、食べてみてください

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
すごく濃厚で、お酒に合いそうですね

そして、ぜいたくに伊勢エビまるごと1匹をボイルしたメニューも!

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
塩をつけて手づかみで食べてほしい

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
塩をつけて食べることで、エビの甘みが増して鼻から香りが抜ける。口の中もエビの味でいっぱい…もうエビ祭り

さらにこんなメニューまで…!

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
これが、伊勢エビの天丼です

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
すごいことになっていますね

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
ひとまわり以上大きいサイズを天丼には使っているんです

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
ごはん見えないですよ

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
これが1匹まるごとの醍醐味(だいごみ)ですね

肉厚で大きいサイズの伊勢エビをカットし、高温でカラッと揚げて、サクサクの天ぷらに仕上げる。そして、オリジナルの甘辛いタレにくぐらせ、ごはんの上に豪快に盛りつけた、ボリューム満点の逸品!

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
モチモチ!揚げると全然違いますね。もちろん伊勢エビの甘みとうま味はガツンと来るんですが、あまじょっぱいタレと絡むと一層うま味が引き立って、これはついついもう一口いきたくなる

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
頭の方は焼いてありますから、ミソを付けながら召し上がってください

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:
エビのうま味が襲いかかってきます。伊勢エビをこんな風に食べたことがなかったです

ウロコジュウ・金成勝弘さん:
いわきって言うと、ウニやアワビを含む高級食材があるんですけど、その中でも伊勢エビは代表格となるような存在なんですよね。今後さらに、こういった伊勢エビを広めていきながら、いわきを知っていただいて、ぜひ遊びに来ていただければと思っています

(福島テレビ)

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