最高時速100キロに達する"日本一"のジップライン。全長1700メートル、山1つをわずか2分で滑り降りる「空中散歩」が、北海道のリゾート地・ニセコに誕生した。
新たなアクティビティ…その名も「メガジップライン」
日本ハーモニー・リゾート・星健太郎さん:
体験していただくのはジップラインになります
ジップラインとは、自然の中にかけられたワイヤーロープを滑車で滑り降りる、大人も子供も楽しめるアクティビティ。
この記事の画像(16枚)7月から始まったHANAZONOジップワールドでは、3つのジップラインが作られている。平均100メートルほどの距離と言われる中、それぞれ長さ427メートルと464メートル。
この2つのコースだけでもかなりの長さだが、メインのジップラインの長さは…
日本ハーモニー・リゾート・星健太郎さん:
こちらの櫓がゴールになるんですけど、スタート地点は山の上にある別の櫓。日本一の長さの1.7キロのジップラインになります
長さは驚きの1700メートル。"日本一"を誇るジップラインの名前は…「ブラックダイヤモンドスーパーフライ」。
日本ハーモニー・リゾート・星健太郎さん:
スピードは時速100キロを超えます
日本ハーモニー・リゾート・星健太郎さん:
リフトとゴンドラを活用したアクティビティをできないかと考えていて、実際にリフト1本分の長さを駆け下れるジップラインを作った
"日本一"誕生のワケは…「冬のリゾート地ならでは」の問題
この"日本一"のジップラインが誕生した訳は、ニセコならではの問題があった。
倶知安観光協会・吉田聡会長:
夏と冬の比率から言うと、大体3対7。冬が圧倒的にお客さんが多い
ニセコといえば、冬のパウダースノー。
この世界的に有名な雪を求めて、冬は世界中から観光客が集まる。
それに比べ、夏にニセコを訪れる観光客は少ない。ここ数年は、渓流を活かしたサップやツリートレッキングなど様々なアクティビティが生まれているが、さらに"目玉"となるのがこの施設だ。
1700mの"空中散歩"…スタート地点は「スカイツリーの頂上」
スタート地点に立ってみると…ゴールの櫓が見えないほどの高さ。
標高635メートル。
なんと東京スカイツリーの頂上にあたる場所がスタート地点だ。
実際に日本一のジップラインを体験した。
石井 祐里枝 フィールドキャスター:
すごいスピード!羊蹄山がしっかり見えて、ニセコの景色を一望できます!
石井 祐里枝 フィールドキャスター:
景色がすごくきれいで、夏ならではの緑が楽しめます
石井 祐里枝 フィールドキャスター:
最初怖いと思ったけど、だんだん慣れて、浮いているから体全身で感じられる。もう1回やりたい。やみつきになる
日本ハーモニー・リゾート・星健太郎さん:
ニセコは冬のイメージが強いと思う。夏のニセコの魅力を道内や国内、世界に知ってもらいたく投資をした。ジップラインもオープンしたので、夏のニセコを訪れてもらいたい
ニセコでしか味わえない日本一の"空中散歩"。一度試してみる価値はありそうだ。
"夏"しか味わえない魅力が…スキー場をフル活用
夏のニセコに人を呼ぶため、この施設に新しく登場したのはこれだけじゃない。スキー場の斜面に浮かび上がる光。風に吹かれ、自然に溶け込むように揺れている。
「マウンテンライツ」は、世界的に活躍するイギリス出身の芸術家ブルース・マンローによる"光のアート作品"だ。
アートワーク「ファイアーフライ」は、24本の光ファイバーケーブルから作られている。柔らかな曲線で描かれた蛍のような光が、1.3キロに及ぶ光の道を彩る。
「ディナーの時間にもデザートを」 魅惑の"イブニングティー"
さらに隣接するホテルでは、マウンテンライツをイメージしたイブニングティーも楽しむことができる。プロデュースしたのは、「パティスリー界のピカソ」と呼ばれているピエール・エルメ。
パークハイアットニセコ HANAZONO・ステッフェン・グベ総料理長:
みなさんにディナーの時間にも、食事とともにデザートも楽しんでもらいたい思いから、今回のコンセプトに至りました
イブニングティーはコース仕立てとなっていて、蟹のサラダや十勝産和牛のステーキなどから始まる。
メインのスイーツは、道産食材にこだわったチーズケーキや、ピエール・エルメの代表的なフレーバーのイスパハンを和菓子にアレンジしたものなど、ここでしか食べられないものが目白押しだ。
冬以外にも続々と増える"夏のニセコ"の魅力。この機会に一度体験してみてはいかがだろうか?
(北海道文化放送)