連日猛暑が続いているが、熱中症は人だけでなく、イヌやネコも注意が必要だ。動物の熱中症とはどんな症状で、どんな対策があるのかを取材した。
夏でも毛皮を着ているのと同じ…冷房温度はイヌネコ・ファースト
名古屋市中区のおおやぶ動物病院。検診やワクチン接種などで、毎日多くの動物がやってくる。

5月の連休明けから増えてきたというのが、熱中症とみられるイヌの受診。

ミニチュアダックスフントのもずく(15)。6月初めに食欲不振で来院し、熱中症の初期症状と診断された。

熱中症の診断と共に、医師が指導したのは「部屋の温度を下げること」。自宅では室温を下げたことで、もずくは回復。経過の診察でやってきたこの日は、すっかり元気になった姿を見せてくれた。

熱中症になるのは犬だけではない。シャム猫のぽんた(14)。前日の夜に夕食を嘔吐し、直後に胃液も吐いてしまったという。

おおやぶ動物病院の大藪一雄院長:
(エアコンは)27度の設定でしょう、そうすると僕のイメージだと暑いはずなんだわ。熱中症の初期だと思うの、こういうの。やっぱり24.5度くらいまで設定を変えて下げてもらって、涼しくしてもらうといいことが多い
ここでも、医師から室温を下げるようにと飼い主へ指導があったが…
ネコの飼い主:
あんまりクーラーの部屋が好きじゃないから。冷えすぎちゃって

高齢者の飼い主で多いというのが、クーラーをつけないケース。かわいいわが子のため、飼い主がクーラーで室温を下げ、投薬で様子を見たところ、ぽんたは翌日に元気を取り戻したとのこと。
そもそも、イヌやネコは熱中症になりやすいという。
大藪一雄院長:
まず汗をかかないことですよね、やはり。毛皮を着ているのと同じです。呼吸で(汗を)蒸散するしか、多分手がないので。もともとの体温が熱い。私たちよりも1~2度高い体温を持っていますので、そこが辛いところかなと思います

さらにイヌの場合、特に注意が必要な種類もあるという。
大藪一雄院長:
長毛種・被毛のすごい長い子、ポメラニアンですとか、鼻の短い短頭種っていうパグとかフレンチブルドッグ。ああいう子たちも、暑いのがとても苦手だと思います

毛が長く、鼻が短い犬種のほか、大型犬や寒い国が原産の犬種も暑さに弱いため、注意が必要だ。

イヌの飼い主:
本当にもうダメだと思いました。覚悟しました
名古屋市の伊藤さんの愛犬・アルト(12)は、2022年4月、熱中症で一時深刻な状態に陥った。

イヌの飼い主:
4月19日に暑い日があって、その時に嘔吐しちゃって。ぶるぶる震える。先生のところに普通の嘔吐じゃないと思って伺ったら「熱中症ですよ」って
点滴を続け、回復するまでには3週間かかった。

体調を言葉で伝えることができないイヌやネコ。深刻な状態に陥る前に対策が必要だ。
獣医師に聞いた“3つのポイント” …室温管理は適切に
熱中症から犬や猫を守るためにできることを、大藪院長に聞いた。

まず、犬や猫は室内で熱中症になることがあることから、以下の3つのポイントを指摘。
1.エアコンを使って、室温は24〜25度に保つこと。
2.その時に、室温を適切に管理するためにも温度計を使うこと。
3.散歩は早朝か夜にする。
大藪院長は「太陽が照り付ける日中は避けてほしい」とも話していた。

「犬や猫のための熱中症週間予報」を活用するのもオススメだ。
ペットの保険会社・アニコム損保は、熱中症の注意レベルを4段階に分け、日ごとに示したイラストを配信している。保険会社のインスタグラムやツイッターなどの公式SNSで確認できる。
(東海テレビ)