街の温度計に表示された「40℃」。6月29日、群馬県の伊勢崎市では、午後3時前に40℃を観測し「日本一暑い街」となりました。2022年6月、2度目の40℃超えです。めざまし8は、全国暑さランキング上位に入った街を取材しました。

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「外出は控えて」遊園地が異例の呼びかけ

29日、最も暑くなるとみられていたのが、最高気温40℃予想が出ていた群馬県。前橋市では、29日午後2時すぎに39.4℃を記録しました。

地元の遊園地もこの暑さで大打撃を受けていました。

前橋るなぱあく 原澤宏治園長:
本当に100%減ですよね。商売あがったりになっちゃいますよね

「100%減」と語ったのは、前橋駅から程近くにある遊園地「前橋るなぱあく」の原澤宏治園長です。

例年の6月であれば平日でも100人以上の客でにぎわっているといいますが、取材した29日14時ごろは、客の姿はほとんどありませんでした。

前橋るなぱあく 原澤宏治園長:
我々としてもこの暑さだと、来ていただきたい気持ちはありますけど、その後のことを考えると、もう無理な外出はしない方がいいのかなという感じはしています

29日、園はSNSで、異例の呼びかけを行っていました。

前橋るなぱあくのフェイスブック:
遊びに来て頂きたい気持ちは山々ですがお子さまは地面に近い場所にいますし自分自身で体調管理が出来ません。無理な外出はお控え頂く事が賢明だと思われます。

「外出は控えた方がいい」という苦渋の呼びかけ。それでも遊びに来た人には事情がありました。

新潟から来た家族:
新潟から来ました。もう来てしまったのですぐには帰れない。もうちょっと遊んで、ちょっと涼しいところ探そうかなって

猛暑で温泉に異変 強い日差しで温度上昇か

山梨県でも災害級の暑さとなりました。山梨県甲州市では最高気温39℃を記録。大月でも39.1℃、甲府でも38℃と、県内各所で猛暑日となりました。

リポート:
山梨県甲州市勝沼です。午後4時をまわっても日差しが強く肌に突き刺さるようです。手元の温度計を見てみますと、39℃を超えています

こちらは山梨市にある「ほったらかし温泉」。富士山を望み、甲府盆地を見下ろせる人気のスポットです。

温泉に来た客:
寒い中入る温泉もいいんですけど、暑い中入る温泉も、もえるって意味ではいいなって

湯の温度は40℃で長湯にもぴったりですが、6月29日は“異変”が起きていました。

株式会社ほったらかし温泉 小池正樹さん:
源泉が40℃なんですけど、湯温計を見てみると、日差しで温まってるのかわからないけど40℃よりもちょっと高めになってるんですよね

猛暑の影響で、源泉よりも湯船の湯の方が温度が高くなったといいます。

以前にもこの温泉を訪れたことがあるという男性客は…

男性客:
めちゃくちゃ熱いわけではないですけど、ちょっと熱めかなっていう感じ。でもこれくらいは全然入れる温度なんで。気持ちよく入ってます

気温や日差しでお湯の温度が上がることはよくあることなのでしょうか。

株式会社ほったらかし温泉 小池正樹さん:
めったにそんなことはないです。本当に一番暑い時期だと、たまにそういうこともあるんですけど。6月にこんなことになるのは、あんまりないですね

着ぐるみの表面温度「48℃」

そして、5日連続の猛暑日となった東京。秋葉原では…

ディレクター:
現在午後12時半です。秋葉原の気温なんですが、手元の温度計ですでに41℃を超えています。この炎天下なんですけれども、向こうから着ぐるみがきますね

着ぐるみのボディには「ちょうせい豆乳くん」と書いてあります。

めざまし8取材班が出会ったのは、日本豆乳協会公認キャラクター「ちょうせい豆乳くん」。秋葉原で散歩をしながら、豆乳の普及活動をしているそうですが、この炎天下、大丈夫なのでしょうか。

活動中の様子をサーモグラフィーで見てみると、頭や背中の部分が赤色を超え「50℃」を示す白色になっていました。

最も直射日光を浴びている上側の部分を計測すると、「48℃」とかなり高い温度です。

――大丈夫ですか?頭がぼーっとしたりは?

ちょうせい豆乳くん:
脳天からじわじわきています。(中は)サウナだよ。ミストサウナ

散歩開始から約30分。「ちょうせい豆乳くん」は小走りで自動販売機に向かいましたが、買おうとしたお水は売り切れ。慌てて別の自動販売機に向かいました。

よく見ると着ぐるみも汗びっしょり。「ちょうせい豆乳くん」は500mlの水を一気に飲み、なんとか水分補給できました。

ちょうせい豆乳くん:
暑いよ!きのう(28日)より暑い!今年1番じゃないですかね

――暑さ対策としてやっていることは?

ちょうせい豆乳くん:
水分補給はマメにすること

厳しい暑さで、都内では29日も8歳から100歳までの男女、176人が熱中症により病院に搬送されました。また埼玉県では、熱中症の疑いで95歳の女性が亡くなりました。

こうした中、政府は30日も引き続き、東京電力管内に「電力需給ひっ迫注意報」を継続、節電を呼びかけています。

(「めざまし8」6月30日放送)