長野市松代町にある旧長野電鉄屋代線の松代駅舎で、6月12日に100周年を祝うイベントが開かれた。

100年の歴史…廃線になっても

松代駅舎 百寿祭(12日)
この記事の画像(8枚)

地元住民(94):
松代駅舎100周年記念、本当におめでとうございます。ヤッホー!

6月12日、長野市松代町で開かれた「松代駅舎 百寿祭」。旧松代駅舎の建設100年を祝い、地元住民の有志が企画した。現在は使われていない駅舎だが、この日はキッチンカーなども並び、多くの住民でにぎわった。

駅舎を多くの人が訪れた

地元の住民:
高校の時に通学で、屋代駅まで通学で使ってました。お世話になりました。100周年なんだってびっくりしましたけど、おめでたいですね

実行委員会・青木恵委員長:
松代は2019年の台風災害から、ずっと自粛モードが続いていたところで、子どもからお年寄りまで元気が出る何か、みんなで催せる何かと思って企画しました

2012年の松代駅

松代駅は、長野電鉄の前身・河東鉄道の屋代-須坂間の開業に合わせて、1922年(大正11)に建設。長年、生活や産業を大きく支えてきた。2012年の屋代線廃線で市が譲り受け、バスの待合所などとして利用されている。

ただ現在、松代城跡一帯の周辺整備の道路改良に伴い、駅舎を取り壊すことも検討されている。市は「住民と話し合いながら決めていきたい」としている。

それぞれに思いを寄せて…

そうした中で開かれたイベント。地元の住民らは、今後も活用できないかとの思いもある。

地元住民(94):
電車の線路がなくなっても、駅舎があるということが歴史なんです。この歴史は消すわけにはいかない

駅舎を題材にした絵本を手がけた地元の画家・TOMOYA ARTS(トモヤアーツ)さん。この日は原画を駅舎に飾った。

TOMOYA ARTSさんの原画

松代出身の画家・TOMOYA ARTSさん:
お盆の夜に、松代駅になくなったはずの屋代線が復活して電車が戻ってきて、偉人が松代ツアーをするという話。中学校時代や小学校時代使っていたので、思い入れのある駅です。町の一番の特徴というか、ここが出発地点だと思うので、できれば活用してほしいな

最後の駅務長・片桐佳俊さん

感慨深そうに駅舎を眺める男性がいた。片桐佳俊さん(79)だ。

片桐佳俊さん(79):
涙出るね。昔のまま、そのままよく残ってるね

片桐さんは、2001年に臨時職員として松代駅に勤務。最後の駅務長として、廃線となった2012年3月末まで安全運行を見守ってきた。
退職後、久しぶりに訪れた松代駅。かつてのようなにぎわいが戻ったことがうれしかったようだ。

最後の駅務長・片桐佳俊さん:
こんなに大勢の人が来てくれて、何とも言えないね。集まり場で使ってもらえれば本当はうれしいけどね

1世紀、地域とともに歩み続けた駅舎。今後、どうなるかは決まっていないが、地元有志らは駅舎を使ったイベントを定期的に開いていきたいとしている。

(長野放送)

記事 681 長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。