7歳の女の子に、分量を調整した大人用の新型コロナウイルスワクチンを接種していたことがわかりました。

東京・北区によりますと、今年4月16日、7歳女児が12歳以上の姉とともに新型コロナワクチン接種のため区内のクリニックを訪れたところ、12歳以上の姉は通常通り大人用のワクチンを接種。

一方、妹の7歳女児はファイザー社製の小児用ワクチンでなく、有効成分が小児用ワクチンと同じ量になるよう分量を調整した大人用ワクチンで、接種が行われた、ということです。

この病院では小児の接種を行っていなかったものの、予約システムの年齢制限の設定ミスで12歳未満の予約ができるようになっていました。

さらに区によりますと、医師は「大人用のワクチンの分量を調整し小児用ワクチンの有効成分と同量になるよう接種すれば問題ない」という誤った認識や「接種に来たので打ってあげなくては」という考えで7歳の女児に接種した、ということです。

今月7日、2回目の接種で訪れた別のクリニックが、接種済証を確認したところ、女児の1回目接種は大人用のワクチンだったことが判明、区に報告したということです。(画像はイメージです)

2回目の接種は小児用ワクチンで行われ、現在まで健康状態に問題は無いということですが、北区は区内の医療機関に対し「小児用ワクチンは大人用ワクチンとは別製剤であり、大人用ワクチンを用いて小児接種を行うことは認められない」と改めて説明し、再発防止を徹底するよう指導しました。