6月6日、関東甲信地方が梅雨入りした。出水期に入り気象情報と共に大事なのが、日ごろからの備えだ。
長野市は、内水氾濫がたびたび発生している北八幡川とその周辺の地域を対象に、ハザードマップを作った。中小河川では初の試みだ。

穏やかな川なのに…10年で3回も氾濫

北八幡川は、長野市の古牧地区や朝陽地区を流れている。普段は穏やかな小さな川だが…

2020年7月
2020年7月
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2020年7月、ゲリラ豪雨で川の水位が急激に上がり、支川や水路の水があふれた。いわゆる「内水氾濫」で、周辺の地域では床上・床下浸水が相次いだ。2012年と2017年にも起こっていて、ここ10年で3回の浸水被害が発生していることになる。

中小河川としては初のハザードマップ 浸水予測を「役立てて」

近年の集中的な大雨で、たびたび氾濫する北八幡川。相次ぐ被害を受け長野市は、2022年3月、ハザードマップを制作した。

制作された“北八幡排水区の内水ハザードマップ”は、「1000年に1回程度」の大雨(1時間に131ミリかつ3時間総雨量237ミリ)を想定している。

 
 

川沿いに50センチから1メートルほどの浸水を示す青色が目立ち、川から離れた住宅地でも10センチから50センチほどの浸水を示す水色や黄色の場所が多くある。

中小河川対象としては初となるこのマップ。市は、日ごろからの備えや防災対策に役立ててもらうため、地域の9000世帯に配布した。

長野市河川課・清水永一 課長補佐:
危険個所や、いざという時にどう行動したらいいか、そういった情報を提供して日ごろからの備えとして活用してもらいたい

住民は…

住民:
参考にしたいと思います。(避難する時に)便利です
住民:
水害が多いのでとても心配なんですけど、(マップがあると)気を付けようと思う

一方でハード面における対策として、市はこれまでに、水の流れる面積を増やす改修工事や、調整池の容量拡張の検討も進めている。しかし、水害から命を守るためには、住民の防災意識などソフト対策も重要になってくる。

命を守るために「もらって終わりではなく、自分たちにしみこませる」

古牧地区では各区ごとに年1回の防災訓練を行っていて、今後はマップを活用した訓練や研修会なども開く予定だ。

古牧地区住民自治協議会・塩入茂 会長:
いざ雨が降った時に自分で情報を取り、ハザードマップを参考にしながら避難できる非常にありがたいマップになっている。もらって終わりではなく、自分たちの中にしみこませるのが大事だと思っている

6月6日、関東甲信地方では梅雨入りした。自宅の周りのリスクを改めて確認し、備えることが重要だ。

なお、長野市では、川へ流れ込む雨水を減らすため、雨水貯留タンクや雨水浸透施設の設置への助成を行っていて、ぜひ活用してほしいとしている。

(長野放送)