皇后さまは5月19日、東京・渋谷区で行われた「全国赤十字大会」に出席されました。
皇后さまがおひとりで公務に臨まれるのは、令和元年(2019年)8月以来、およそ2年9か月ぶりになります。
この式典には、日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后さまとともに、秋篠宮妃紀子さま、寬仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまがご出席。お三方は名誉副総裁を務められています。

歴代皇后に受け継がれてきた日本赤十字社の名誉総裁職
皇室と日本赤十字社の関わりは深く、明治以降の皇后が支援し、戦後は、歴代皇后が名誉総裁を務めています。皇太子妃となった雅子さまは、平成6年(1994年)に名誉副総裁として初めて出席されました。平成30年(2018年)、上皇后さまが皇后、名誉総裁として出席された最後の大会。

上皇后さまと皇后さま(提供:日本赤十字社)
退席する際、振り返って雅子さまに声を掛けられました。「次の名誉総裁です」と紹介するように腕をとってステージの前に導かれ、会場は大きな拍手に包まれました。
翌年、令和元年の大会には、皇后・雅子さまが新しい名誉総裁として出席されました。
皇后さま 受章者に賞状を手渡し、活動報告や合唱を聞かれる
コロナ禍の影響で、3年ぶりの開催となった今回の「全国赤十字大会」。
皇后さまは赤十字の活動に貢献し、有功章を受章した個人と団体の代表13人に、賞状などを手渡されました。

続いて、病院における新型コロナウイルスへの対応や、赤十字のボランティア活動を続ける若者の実践報告に、時折うなずきながら熱心に耳を傾けられ、高校生たちによる合唱には、リズムを取りながら聞き入っていらっしゃいました。

「娘の愛子と同じ年ですよね」学生とにこやかにご懇談
式典のあと、皇后さまは、関係者とご懇談。活動報告を行った病院の院長には、「ご苦労も多かったと思います」と労われました。ボランティア活動を続ける学生には、「娘の愛子と同じ年ですよね」と声を掛けられたといいます。

《埼玉県青少年赤十字卒業生奉仕団 加藤緩凪 副団長 ご懇談の感想》
「まずスピーチがすごく立派でしたという話と、愛子さまと私が同じ年で、若いのにすごくしっかりしているのねというふうにほめていただいて…」
《大妻中野高等学校合唱部 佐藤晴香 部長 ご懇談の感想》
「とても合唱がきれいでした、とお褒めの言葉を頂いて、本当に素晴らしい演奏でした、というふうにおしゃっていただきました。」
(「皇室ご一家」5月29日放送)