私がお伝えしたいのは「過去最多となった子どもの不登校」です。
小中学校における不登校の子どもの数はおよそ20万で過去最多となっています。文部科学省の有識者会議は不登校の子どもの実態に配慮して特別な教育を行う「不登校特例校」を増やすことを盛り込んだ提言をまとめました。ポイントはこちら「不登校の子どもに学びを新しい学校の形とは」注目です!
注目ポイント・記者解説
2020年度の全国の小中学校における不登校の子供の数は19万6127人で8年連続で増加し過去最多となりました。
文部科学省の「不登校に関する調査研究協力者会議」は①誰一人取り残さない学校づくり②「不登校傾向のある児童の支援ニーズの早期把握」③「多様な教育機会の確保」④「社会的自立を目指した中長期的支援」の4つを柱とする提言をまとめました。
この中には、学校に行けない子どもの教育機会を確保するため「不登校特例校」を増やすことが盛り込まれています。
「不登校特例校」は不登校の子どもの実態に配慮して特別な教育を行う学校で今年4月時点で、全国に21校のみとなっています。
設置数を増やすためには財源や教師の確保が課題となりますが会議では、現役の校長などから「先生の働き方改革を進める中で、果たしてこういった取り組みはできるのか」との指摘もありました。
不登校が「問題」ではなく「選択肢」として受け入れられ、不登校でも子どもが学び続けられる環境作りにむけ文部科学省は、報告書を公表し全国の学校にも通知することにしています。
(フジテレビ社会部・林英美)