症状が「天然痘」と似ていて、欧米で感染例が相次いで確認されている「サル痘」について、松野官房長官は20日、「日本国内での感染は確認されていない」と明らかにした上で、発生動向の監視など、対応を講じる考えを明らかにした。
「サル痘」はもともと中央・西アフリカの熱帯雨林で散発的に感染例がみられる感染症で、重症化すると「天然痘」のような発疹が全身に広がる。
5月初旬にイギリスで感染例が確認されて以降、欧米で相次いで感染が確認され、WHO(世界保健機関)も感染拡大の状況について注視している。
松野長官は20日午後の会見で、「現在、日本国内での感染は確認されていない」と明らかにした。
その上で、「サル痘」が感染症法の「4類」にあたるとして、「全数届出の対象となっている。今後、自治体等に対する情報提供を行う」と述べた。
そして、「WHOとも連携しつつ、感染状況の把握に努めるとともに、発生動向を監視し、感染症法に基づき、必要な対応を講じていく」と強調した。