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シトラスリボンで広がる支援の輪…企業で働けない障害者もイキイキと 奮闘続ける支援施設【静岡発】
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シトラスリボンで広がる支援の輪…企業で働けない障害者もイキイキと 奮闘続ける支援施設【静岡発】

持続可能な開発目標=SDGsの「17の目標」のうち、「すべての人に健康と福祉を」という目標を目指す障害者支援施設が、静岡県沼津市にある。

この施設では、企業などで働くことができない障害をもった利用者に、働く場を提供し、多くの工賃を手渡せるよう奮闘している。
その取り組みとは、どのようなものだろうか。

働く場の提供「就労支援」&「生活介護」

Q.畑仕事に慣れてきましたか
ティンクル・後藤譲治 施設長:

まだまだです。いかんせんこういった畑仕事は、始めてからまだ日が浅いので。雨の後、こんなに雑草が伸びると思っていないくらい経験不足です

ティンクル・後藤譲治 施設長
この記事の画像(11枚)

利用者と共に菜園の草取りに励むのは、沼津市にある障害者支援施設「ティンクル」で施設長を務める後藤譲治さん(36)だ。

職員:
今週も1週間お願いします

ティンクルでは、企業などで働くことができない障害者に働く場を提供する「就労支援事業」と、食事やトイレなど身の回りの世話が必要な人をサポートする「生活介護事業」を手掛けている。

元々は目が不自由な人のための施設で、点字名刺の作成や、市の広報を点字にする作業を担ってきた。今では障害の種類を問わずに受け入れ、就労支援と生活介護で併せて37人が利用している。

製作した「シトラスリボン」がノベルティに…広がる支援の輪

ティンクルでは、就労支援として請け負っている作業も多岐にわたる。

Q.手慣れていますね
利用者:

そうですね。速い?

現在、取り組んでいる大きな仕事の一つが、新型コロナによる差別や誹謗中傷の撲滅を訴える「シトラスリボン」の製作だ。懇意にしている第一生命沼津支社・三島ブロックが、地域貢献の一環として発注してくれたという。

第一生命 沼津支社・田中一義 営業部長:
(利用者の1カ月の)平均収入が1万6000円程度だと聞いていて、自立的な支援で必要な金額は3万円以上という話を聞きました。
当然どこかでシトラスリボンを購入するということも考えましたが、それが障害者さんの支援になるのであれば。障害者さんのお役にも立ちますし

第一生命沼津支社・田中一義営業部長

この日施設長の後藤さんは、利用者と共に、第一生命・修善寺営業オフィスへ納品に向かった。

後藤さん:
第一生命の皆さん、いつもシトラスリボンをご購入いただき本当にありがとうございます。助かっています
利用者:
頑張って作ったので、良かったら使って下さい

第一生命では、シトラスリボンを取引先などへのノベルティとして活用していて、取り組みを伝えることで支援の輪が広がろうとしていると話す。

第一生命 三島第一営業オフィス・蜷川美代子オフィス長:
私たちが関わることで、障害のある方も一生懸命仕事をしているということがわかっていただけたので、「力になりたい」「応援したい」という声をいただきました

第一生命三島第一営業オフィス・蜷川美代子オフィス長

第一生命 沼津支社・田中一義営業部長:
(取引先からの)感謝の声を障害者の方にお届けすることで、障害者の方の仕事におけるモチベーションや、誇りを持って仕事に専念できることにつながるのではないかという思いです。
障害者の方に対しても、弊社におきましても、お客様にとっても、いわゆる三方良しということで

キャパシティに限りが…それでも増え続けるニーズ

ティンクルのこだわりの一つは、その立地にある。誰もが通いやすいようにと、開設当初から駅前のビルに施設を構えている。
当然、増え続けるニーズに対してキャパシティに限りがあるため、現在借りている2部屋では狭さや限界を感じているのが本音だ。

ティンクル・後藤譲治 施設長:
(特別支援)学校の先生からも話をいただきますが、学生さんはどんどん障害が重度化しているのに、地域にその分、福祉施設が増えていないという言葉をもらうことが多いです。福祉施設の数がニーズに追いつかなければ、当然行き場を失う障害者が増えることになります。特に介護に関しては入浴サービスのニーズが高いので、施設の広さがより必要になります

耕作放棄地を整備 生活介護の利用者が穏やかに生きられる場所を

そこで、新たに清水町に土地と建物を購入したほか、耕作放棄地を借りて新たな事業所を開設することになったという。

ティンクル・後藤譲治 施設長:
今、生活介護の希望がすごく多くなっているので、そういう方にとっては安心して生活できる穏やかな場所になればいいかなと思っています。今、使いたいという相談が少なくとも7件くらい来ています

ここでは主に、生活介護の利用者が、農作業を通じて充実した1日を過ごせるような場所を目指しているとのことだ。現在は2023年の開所に向け、ティンクルの利用者と共に畑の整備を行っている。

ティンクル・後藤譲治 施設長:
今までの事業所では、基本的に企業からの委託で仕事をしていました。そうすると決まった形、決まった納期がある。(ここでは)畑作業であればミスしてもいいし、自由に動ける。その人らしさがいっぱい出せると思うので

1人でも多くの人に生きがいを持ってもらうために、ティンクルの歩みは続く。

(テレビ静岡)

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