硫黄が人気の老舗温泉 「肩書も脱いでリラックス」新たにサウナ導入…コロナで休業も常連客らの力で復活【秋田発】
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硫黄が人気の老舗温泉 「肩書も脱いでリラックス」新たにサウナ導入…コロナで休業も常連客らの力で復活【秋田発】

新型コロナウイルスの影響で休業していた秋田県五城目町の温泉が、コロナ禍を逆手にとった新たな魅力とともに2022年3月に復活した。人と人のつながりを作る空間を目指し、さらにパワーアップした温泉を取材した。

地元民に愛される ”硫黄の源泉かけ流し”

五城目町は、秋田の中央部に位置する農林業が盛んな町で、コメの産地としても知られている。町民がこよなく愛するのは「五城目朝市」。500年以上、町に伝わる憩いの場となっている。

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他にも、知る人ぞ知る穴場のスポットが町民の心を癒やしているとか…。

佐藤愛純アナウンサー:
300年以上、地元の人の体を温めてきた湯の越温泉。山の奥の温泉ですが、お客さんが続々と訪れています

「湯の越温泉」の最大の魅力は、硫黄の源泉かけ流し。秋田の中央部では硫黄泉は珍しく、筋肉の疲れや冷え性などに効果があると言われている。

かつては小学校の敷地内にあって、放課後に子どもたちが入浴するなど、地元の人の日常に溶け込んだ温泉。

利用客:
非常にお湯はいい。こういう色のお湯って、近場にあまりないから

利用客:
大変いいですよ、温まりますし

利用客:
お湯の性質がいい。昔から通っているけど、一時ストップした。やっぱりさみしい感じだったな

復活目指し、有志が資金持ち寄り集結

実は湯の越温泉、2020年3月から新型コロナウイルスの影響で休業していた。

しかし、まもなく客や町民などから「復活させたい」という声が次々と上がり、それに応えようと有志のメンバーが集まった。

合同会社「ゆあみ」 丑田俊輔さん:
「なんとかもう1回復活できないか」という声が各地で生まれていって。誰かに任せるよりは、自分たちで少しずつお金や体や知恵を出し合って、(温泉を)つくっていきたいと話してきた

立ち上がったのは合同会社「ゆあみ」。常連客や秋田県内の高校・大学に通う学生などで結成され、2020年8月に設立された。

「ゆあみ」という社名には、温泉を通して人と人がつながるように…という思いが込められている。

設立には30人ほどが資金を持ち寄り、中には新型コロナの経済対策で国が給付する「特別定額給付金」を活用した人もいる。さらにクラウドファンディングで、県の内外の187人から約267万円の支援金が集まった。

設備の工事や館内の掃除などが着々と進められ、2022年3月に日帰り温泉としてついにリニューアルオープンを果たした。

新たにサウナを導入 ワーケーション施設も

地域の交流拠点を目指す、生まれ変わった温泉施設。その象徴が…。

佐藤愛純アナウンサー:
サウナは、温度が低く湿度が高いロウリュサウナを導入。温度が低いことで長い時間入れるため、温泉に来た人同士がゆっくりと話せる場になっています

「人とつながる場」としても愛されるようにと、リラックスしながら会話も楽しめる空間に。

今後は使われていない客室を活用し、仕事も休暇も両立できる「ワーケーション施設」を作りたいとしている。

合同会社「ゆあみ」 丑田俊輔さん:
新型コロナの影響で、人とつながってリアルな場所でおしゃべりする機会が、だいぶ減ってしまった。まだまだ予断は許さないが、この温泉に入っている間は肩書も服も脱ぎ捨てて、ゆっくり会話したり、リラックスしたりするような場になってほしい

休業を乗り越え、新型コロナウイルスの渦中を逆手に復活を成し遂げた「湯の越温泉」。新しい魅力とともに、湯を通じて地域のつながりを編み続ける。

(秋田テレビ)

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