5月22日、東京・浅草の初夏の風物詩「三社祭」が最終日を迎えた。2022年は神輿を神社の境内から担ぎ出す「宮出し」が3年ぶりに復活した。

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担ぎ手には不織布マスクの上に神社指定の布マスク着用が求められた。

一方、詰めかけた見物客は…

マスク着けている学生(18):
人混みとかは感染が怖いので、まだ外したくはない

政府がマスク着用の新方針を発表 あなたはどうする?

マスク着用を巡って政府は5月20日、新たな方針を発表した。「基本的な感染対策としてのマスク着用の位置づけは変更しない」とした上で、屋外では「周りの人と2メートル以上の距離があれば、会話の有無にかかわらず、マスクを着用する必要はない」、また「その距離が確保できなくても会話をほとんど行わない場合は、マスク着用は必要ない」とした。

では、新方針の発表後迎えた初の週末、マスク着用を巡る意識に変化は見られたのか?

公園でもマスクを外している親子が…

マスクを着けていない会社員(39):
外出でマスクを外したのは結構久しぶりですね。子どもの笑顔とかよく見れますし、やっぱりマスクがないほうが私的にはいいと思っています

その一方で、まだ大半の人がマスクを着けたままだ。

マスクを着けている会社員:
ずっとマスクを着けている生活に慣れちゃっているので、急に「外しても大丈夫」と言われてもまだ抵抗があります

息子のサッカー練習を見に来たという親子もしっかりマスクを着けている。周囲の視線が気になり、マスクを外すことをためらっているという。

マスクを着けている夫(42)・妻(42):
僕は外さないかな。私も外さないかな。マスクしていないところを見られるのが嫌みたいな感じじゃない?

子どもへの感染の不安からマスクは外せないという母親も。

マスクを着けている妻(42):
私はまだ子ども(1歳2カ月)が小さいのもあるので(新型コロナウイルスに)かかりたくないなっていう気持ちが強いので

5月22日の東京・表参道では…

マスクを着けている会社員(20代):
一応みんながつけているからつけている。みんなが外したら外そうと思っている

その一方でマスクを着用していない人もいる。

マスクを着けていない会社員(30代):
ある程度距離感があって、なるべく迷惑をかけない意識をもちつつ

5月20日の政府発表前に表参道でのマスク着用率を10分間調べた結果は「着用していた人」は201人で全体の95%、「着用していない人」は11人で5%だった。それに対して5月22日、同じ時間に同じ場所で調べたところ「着用していた人」は580人で全体の89%で「着用していない人」は72人で11%だった。

「外してもいいよ」では外せない 新方針に不満の声

マスクを着用している人からはこんな声も聞かれた。

マスクを着けている女性(19):
「外してもいいよ」じゃなくて「外しましょう!」みたいなそれくらいの言葉が政府からか出れば外しやくなると思います

マスクを着けている男性(25):
総理大臣クラスの人が(マスク)外していいよってならないと皆さん外さないと思うので

また、屋外でランニングなど離れて行う運動ではマスクを着用する必要はないとされる中、5月22日、皇居周辺を走っていた人に話を聞くと。

マスクを着けていない会社員(50代):
散歩している人の横を通る時は(向こうが)ちょっと気にするかなと思い、わざと幅を取って走る

5月20日の政府発表前、「マスクを着用していた人」は全体の35%だったのに対して「着用していない人」は65%。一方、5月22日「マスクを着用していない人」は76%に増えていた。

屋内では距離が取れて会話がほとんどない場合は着用の必要はなし

マスク着用の新方針は屋内についても。「人が少ない図書館など周りの人との距離が取れて会話がほとんどない場合では着用の必要はなし」としている。

マスクを着けている2人組(20代):
会話のレベルがどれくらいなのかどこからダメというのがわかりづらいから、まだ(マスクを)つけてしまうのではないかと思う

また東京都内のある美術館は屋内のマスク着用の新方針について「現在は協会のガイドラインに沿ってマスク着用をお願いしている」として、マスクの有無については今後検討するとしている。

(「めざましテレビ」5月23日放送より)