頭が痛くなったり、気分が落ち込んだりする「天気痛」。なぜそんな症状が起こるのか、またどんな人がなりやすいのか。調べてみると、男女で差があることがわかった。天気痛を和らげるマッサージも紹介する。

季節の変わり目は要注意 急激な気温変化も要因

小塚恵理子 気象予報士
小塚恵理子 気象予報士
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小塚恵理子 気象予報士:
天気痛とは天気や気圧、温度、湿度の変化によって頭痛や首、肩の痛み、気分が落ち込むといったような症状を総称して言います。まずは天気痛が起こってしまう要因は何なのか、専門家に聞きました

かわかみ整形外科クリニック・川上洋平院長:
主に気圧の変化で起こることが多いと言われていますが、気温の急激な変化によっても起こりやすいと言われています

(Q.起こりやすい季節はありますか)

かわかみ整形外科クリニック・川上洋平院長:
梅雨の時期とか台風が多い時期とか、いわゆる季節の変わり目に起こりやすいと言われています

小塚恵理子 気象予報士:
ウェザーニューズが行ったアンケートがあります。「天気痛を持っていますか?」という問いに「はい」または「持っている気がする」と答えた人の割合は、女性が78%、男性は47%でした。女性の方が悩んでいる人が多そうです

川上医師によると、女性ホルモンの乱れが大きな要因とだという。また若い人や乗り物酔いをしやすい人も、天気痛が起こりやすいそうだ。

内耳の血行を促進 3つのポイント

では、天気痛の予防策はあるのだろうか。

かわかみ整形外科クリニック・川上洋平院長:
耳の周りの血流やリンパの循環が悪くなってしまうことによって内耳がむくみ、内耳の中にある気圧などをつかさどるセンサーが敏感になってしまい、気象病(天気痛)を起こすと言われています。内耳の血行をよくするために、耳の周りにあたたかいペットボトルを当てたり、マッサージをして血流をよくすることが大事だと思います

【マッサージの方法】
1)親指と人差し指で両耳をつまみ、上・横・下にそれぞれ5秒ずつ引っ張る
2)耳を軽く横に引っ張りながら5回程度ぐるぐる回す
3)手のひらで耳全体を覆い、円を描くように5回ゆっくりと回す

耳マッサージはそれぞれ2~3分、1日3回(朝・昼・晩)行うのがいい。川上医師によると、そろそろ調子が悪くなってきたなと感じたときに予防的にするのが良いそうだ。

他に天気痛の予防として効果的なのは、生活リズムを整えること、睡眠や運動、食事が大切だ。

”天気痛予報”で変化を事前に察知

小塚恵理子 気象予報士:
ウェザーニュースの天気痛予報でも、天気痛になりやすい日を事前に把握することができます。「安心」「やや注意」「注意」「警戒」の4段階で予報を出しています

これからの梅雨、そして台風シーズンに向けて症状がひどくなる人もいるとのこと。予防的に早めにマッサージを行ってみるのもいいかもしれない。

(テレビ静岡)

テレビ静岡
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