名古屋市千種(ちくさ)区にある公園に、驚きの光景が広がっていました。

重機3台が次々土に… 先端部分しか見えないものも

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ディレクター:
1台、そして2台、土の中に埋まっています

先端部分だけが見えた状態の重機。半分は茶色く濁った水に浸かり、身動きが取れなくなっています。なぜこのような事態になってしまったのか、担当者を取材しました。

千種土木事務所 担当者:
4月13日に1台目が、2台目が5月6日に…それで救助に向かって3台目を動かしたところ、それも傾いて自走不能になったという報告を受けております

はじめに、1台の重機が池にはまって走行不能に。続いて、別の場所で作業していた2台目の重機も池に。さらに、助けに向かった3台目の重機まで、ぬかるみにはまって身動きが取れなくなってしまったというのです。

地盤の緩みが原因か 1台引き上げも 2台は沈んだまま…

原因はなんだったのか。担当者は…

千種土木事務所 担当者:
浚渫(しゅんせつ)工事で池の中ということもありまして、地盤が緩くなったっていうことは考えられると思います

池では、溜まったヘドロや土砂を取り除く「しゅんせつ工事」が行われていましたが、その最中に事故は起きました。
緩んだ地盤の上で重機を使う場合、地面に鉄板を敷いてから作業するのが一般的だといいます。

千種土木事務所 担当者:
(地面が)軟らかいときによくやるものとしては、鉄板をひいて接地圧を減らすということはやりますけど、(1台目と2台目の)その下には鉄板はなかったということですね

接地圧を軽減する鉄板を敷かなかったため、重機の重みで泥の中に沈み込んでしまった可能性があるというのです。

5月10日、ようやく1台の引き揚げに成功しました。
幸いエンジンは水に浸かっていなかったため、その日から作業に復帰したということです。この重機の水没によるけが人はいませんでした。

(めざまし8「#NewsTag」5月12日放送)