本来、海岸や河川敷などで繁殖する絶滅危惧種の渡り鳥「コアジサシ」が、2022年も佐賀市の建物跡地に巣を作っている。
2021年はヒナが捕食され姿を消したが、2022年は天敵対策も強化。無事に巣立つことができるのか。

2021年はヒナが天敵に捕食され…

中溝孝紀記者:
元々浄水場があった場所は、小動物よけのネットが張られるなど、コアジサシの繁殖地として整備されています

「コアジサシ」が飛来した浄水場跡地
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環境省が絶滅危惧種に指定するカモメ科の渡り鳥「コアジサシ」。繁殖地に選んだのは、佐賀市のとある場所にある浄水場跡地だった。

安心感を与えるために設置された、仲間に見える模型に求愛する個体もいた。

日本野鳥の会 佐賀県支部・宮原明幸支部長:
去年もここで営巣したということは、彼らにとっては営巣場所として良い場所なんだろうと思う。去年は柵がなかったので、ネコとかが中をうろうろしていた

日本野鳥の会 佐賀県支部・宮原明幸支部長

2021年もこの場所には、10羽のコアジサシが飛来したが、当時は1週間ほどで姿を消してしまった。

ヒナを育てる親鳥

卵からかえったヒナは、野生のネコやカラスなどに捕食され、親鳥は危険を察知して巣を後にしたとみられている。

約50羽超が飛来…小動物よけのネットなども設置

一方、2022年は、日本野鳥の会佐賀県支部が繁殖期前の4月上旬に対策を講じたところ、2021年よりも多い数が。

中溝孝紀記者:
大体、何羽くらい飛来してきている?

日本野鳥の会 佐賀県支部・宮原明幸支部長:
今が50羽、正確に言うと51羽まで数えました

土地は佐賀市上下水道局から無償で借り受け、小動物が入れないようにするネットや、ヒナのシェルターとなる土管などを設置した。

天敵対策でヒナを守る

また、早い個体だと今後数日でふ化するということで、野鳥の会はカラスの活動時間にあわせ見張りをする方針だ。

日本野鳥の会 佐賀県支部・宮原明幸支部長:
まず、なんとかここでヒナが巣立ってほしい。巣立ったら、すぐ親と一緒にニュージーランド辺りまで飛んで帰るんですよ。そしてまた夏になると戻ってきて繁殖する。それをずっと続けられるように守っていきたいなと

コアジサシは、7月にかけてこの場所で繁殖するとみられ、ヒナが飛べるようになると家族ごとにオーストラリアやニュージーランドに向かって飛び立っていくという。

(サガテレビ)

サガテレビ
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