ロシアの首都モスクワで9日、対ドイツ戦勝記念日の式典が行われた。プーチン大統領は演説を行い、ウクライナへの軍事侵攻を正当化した。戦争宣言はしなかった。

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記念式典は、日本時間午後4時から約1時間、モスクワの赤の広場で行われた。その中でプーチン大統領が演説し、「NATO(北大西洋条約機構)が我が国に近い領土を開発しようとしていて、我々にとって直接的な脅威になっている」と述べ、NATOを批判し、ウクライナへの軍事侵攻を正当化した。また、「我々は各国からの武器供与を目の当たりにした」と述べ、ウクライナ侵攻は「正しい決定だった」と述べた。

式典では、当初、飛行機によるパレードが行われる予定だったが、式典開始直前にロシア大統領府が、天候の原因で航空機パレードが中止になったと発表した。

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航空機によるパレードが中止となったことについて、フジテレビの能勢伸之上席解説委員は、天気だけが原因と考えにくいとした上で「航空パレードには、『Tu-95MS戦略爆撃機』『Tu-160戦略爆撃機』の他に久々に『イリューシン80空中指揮機』(核戦争時に大統領らが指揮を執るために乗る特別機)が登場する予定だった。つまりロシアの“全面核戦争能力”を示唆する内容だった。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟が取り沙汰され、フィンランドへのNATOの戦術核配備の可能性を意識したため、敢えて全面核戦争能力の展示を避けたのではないか」との見方を示している。

記事 522 国際取材部



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