地上ホームや地上通路を廃止・撤去し、2022年6月、全線高架化が予定されている新潟駅。 大きく生まれ変わる新潟駅のいまを取材した。
新潟駅が全線高架化へ「まるで新幹線ホーム」 今だけや見納めの姿も


新潟駅の初代駅舎は1904年(明治37年)、今とは別の場所に配置された。その後1958年(昭和38年)に現在の位置に移設され、4代目の駅舎となっている。

今回、変わりゆく新潟駅の中を、元ミス・アース日本代表の山田彩乃さんと、アイドルユニットAlice&Rabbits 諸星亜佐美さんが取材した。

新潟駅に詳しい新潟大学鉄道研究部の黒坂丈郎さんと、山本雄大さんに案内してもらった。

山田彩乃さん:
だいぶ新潟駅も変わった。昔は全然こんな感じじゃなかった
新潟大学鉄道研究部 山本雄大さん:
ピカピカになりましたよね。高架化する前は在来線が全て地上にあって、改修後に新潟駅へ来た時、在来線なのに「ここ新幹線ホームかな?」と間違えた

山田彩乃さん:
確かに今までは新幹線ホームが高いところにあって、在来線が下にあるイメージ。それが今は在来線2~5番線は新幹線と同じ階になっているんですね


残るは 完成間近の在来線1番ホーム…見所は?
これまで、段階的に進められてきた新潟駅在来線の高架化工事。2~5番線の高架化が完了し、後は1番線の完成を残すのみとなった。

その高架1番線は2022年6月に供用開始となる予定で、これにより全ての在来線が高架化することになる。

完成間近の1番線の見どころは…
新潟大学鉄道研究部 山本雄大さん:
一番の見どころはここからの景色。目の前の大通りをドンと一望できる

新潟大学鉄道研究部 黒坂丈郎さん:
新潟の玄関口という感じがする。あと見てほしいのが、案内看板。シールが貼ってある。新しくなった時にはがして別の表示が出てくる。今だけの光景。

こちらはお別れ間近… 在来線8~9番線
高架された1番線が2022年6月に供用開始となることで、1~5番線の全線高架化が完了する。これに伴い廃止されるのが、地上にあった8~9番線だ。

8~9番線は高架化工事のために設置された仮設ホームで、新潟駅のなかでも少し離れた場所にある。

新潟大学鉄道研究部 黒坂丈郎さん:
高校時代に乗り換えがあったが、8~9番線は遠いので移動が大変なんですよね。1番線ができると全部新しいホームで乗り換えができるので、簡単になる
快速あがの(新潟駅~会津若松駅)もこれまで8~9番線を利用していたが、2022年春のダイヤ改正で廃止された。今後は8~9番線ホームも無くなるので、その案内札も貴重な存在だという。

改札も全て高架化 新幹線コンコースは美術館に!?
新潟大学鉄道研究部 黒坂丈郎さん:
ここが万代口(ばんだいぐち)の改札。現在は仮の改札

新潟県民になじみの深い万代口(ばんだいぐち)改札。現在は地上にあるが、今後、この万代口改札を含めてすべての改札口が高架駅舎に配置される予定だ。
新潟大学鉄道研究部 山本雄大さん:
ここが在来線コンコース。ここに乗り換え改札があって、すぐ新幹線に乗り継ぐことができる。


新幹線コンコースには、世界最速の「走る美術館」、現美新幹線の座席などを展示している。

諸星亜佐美さん:
すごい。座席に模様が入っている
現美新幹線は2020年まで運行していた「走る美術館」。


現在は運行が終了しているが、新潟駅の新幹線コンコースには当時使っていたシートを展示している。中には実際に座ることができるシートも。


2022年6月に全線高架化した後は商業施設の開発も進められ、全面開業は2024年春の予定だ。
2024年に商業施設が全面開業!2025年度には駅前の広場も整備
この新潟駅の高架化に伴い、駅前の万代広場も新たに生まれ変わる。
2025年度にかけて、人・交通・自然が気持ちよく循環する「都市の庭」をコンセプトに整備が行われる。

このほか、駅の南北を貫くバスターミナルの整備など、大きく生まれ変わっていく新潟駅。新潟県の玄関口として、街の賑わいにつながることが期待されている。
(NST新潟総合テレビ)